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検索エンジンマーケティング市場は40億ドル

2004年12月14日、SEMPOは2004年のアメリカとカナダの検索エンジンマーケティング市場について報告書を発行した。それによると、検索エンジンマーケティングの市場規模は40億8,721万ドル。報告書には広告主に対する意識調査の結果も含まれている。広告主の61%が検索連動型広告のキーワード価格の上昇を感じている。

映像と音声によるブランディング効果

ダイナミックロジックは、映像と音声を利用したインターネット広告のブランディング効果を明らかにした。映像・音声を利用したインターネット広告を1回だけ露出することがブランド認知率上昇に寄与する度合いは、フルバナーを10回以上露出することより大きく、ラージレクタングルを3回露出することに近い。

グーグルの商標キーワード問題はなお未解決

自動車保険のガイコは、グーグルがガイコの商標を検索連動型広告のキーワードとして競合会社に販売していることについて、商標権の侵害だと訴えていた。2004年12月15日、グーグルは地裁で勝訴した。検索連動型広告のキーワードとして他社の商標を売買してもよい(ただし検索連動型広告のクリエイティブには他社商標を記載してはいけない)という判決。同類の訴訟に対してこれが有効な先例となるか否かについては、さまざまな見解が交錯しているようだ。

シーサーブログでキーワードマッチ型広告

2004年12月10日、サイバーエージェントはシーサーの運営するシーサーブログでキーワードマッチ型広告を販売することを発表した。ブログの記事中のキーワードに広告リンクを自動生成する。バイブラントメディアが特許を申請しているインテリテキストと似ている。

米国ネット広告費、2005年も25%の成長を維持

ユニバーサルマッキャンのロバートコーエン氏によると、2004年のアメリカの総広告費は前年を7.4%上回る2,636億9,900万ドルになるという。インターネット広告費は前年より25%拡大して70億6,200万ドルの見通し。2005年もさらに25%拡大して88億2,800万ドルに到達すると予測。

ダブルクリック、サイトアドバンスの提供を中止

2004年12月6日、ダブルクリックはウェブサイト分析ソリューションのサイトアドバンスの提供を中止して、顧客をオムニチュアのサイトカタリストに移行させると発表した。日本のダブルクリックのウェブサイトからも、サイトアドバンスの紹介が削除された。同社はサイトアドバンス日本語版のリリースを予定していた。

米国ネット広告費、9月は4月以降で最高

アドゾーンリサーチによると、2004年9月のインターネット広告費は6億9,620万ドルとなり、4月以降の最高を記録したという。第1から第3四半期までの合計は62.5億ドル。これはTNSメディアインテリジェンス/CMRが先日発表した統計よりも12%ほど大きい。アドゾーンリサーチは聞きなれない会社だが、毎日24時間オンライン広告の出稿状況をモニターしているようだ。

フォーブス、有料リンクを削除

フォーブスドットコムは編集スタッフからの異議により、ニュース記事中の有料リンクを削除したようだ。有料リンクとは、バイブラントメディアのインテリテキスト、すなわち文脈キーワード広告だ。例えば、ある銀行が「銀行」というワードを買い付けておけば、記事中の「銀行」というワードはその銀行のサイトへのリンクとなる。編集と広告の境界がなくなることについて、編集が反発するのは当然だろう。ただし、インテリテキストについてオーディエンスからの苦情は少ないという。カナダのMSNは試験採用を予定しているらしい。ポータルサイトが採用するのはそれが初めてのようだ。

ドメイン名登録件数、6,330万件に

2004年12月1日、ベリサインは世界のドメイン名登録件数が2004年第3四半期に6,630万件に到達したと発表した。同社はドメイン名登録件数が増加している要因を、検索連動型広告市場の活況と分析している。ドメイン名がウェブサイトとして活用されている割合も向上している。

ネットレイティングス、レッドシェリフを子会社化

2004年12月1日、ネットレイティングスはレッドシェリフを完全子会社とした。2004年2月にアメリカにおいてネットレイティングスがレッドシェリフを買収したことにともなうもの。タグ埋め込み型ログ解析サービスのレッドシェリフメジャメントは、サイトセンサスと名称を変更して提供されることになった。広告のリーチも計測できるというアドインテリジェンスの詳細については不明。配布できる資料がないとのこと。

ビューポイント、ユニキャストを買収

2004年12月2日、ビューポイントはユニキャストを買収することを発表した。ユニキャストはビューポイントよりも幅広い広告手法に対応して、高く評価されていた。今回の買収により、同社は「オンライン広告の真のリーダーが生まれる」とコメントしている。

アービトロン、オンラインラジオ聴取率測定を再開

2004年11月29日、アービトロンはコムスコアネットワークスと提携してオンラインラジオ聴取率測定を開始した。アービトロンは収益の低さからオンラインラジオ聴取率測定を2月に中止していた。コムスコアが保有する20万人のパネルを利用して再開となる。測定指標はオフラインラジオと共通。

米国ネット広告費、他メディアをしのぐ成長率

2004年11月29日、TNSメディアインテリジェンス/CMRは、2004年1月から9月のアメリカの広告市場についての統計を発表した。総広告費は前年同期よりも10.3%拡大して1,024億ドルとなった。メディア別に比較すると、成長がもっとも顕著だったのはインターネット広告で、前年同期を25.8%上回った。20%以上の成長率を記録したメディアはインターネットのみ。

英国のオンラインオーディエンスについての統計

2004年11月12日にイギリスのIABが実施したセミナーの資料。イギリスの15才以上のインターネットユーザーのシェアオブメディアタイムが紹介されている。インターネットのシェアは、平日24%、土曜21%、日曜20%。平日のシェアが高いのはオフィスで利用されるためだろう。

EIAA、ヨーロッパのメディア接触状況を調査

2004年11月9日、EIAAはヨーロッパの消費者のメディア接触状況についての報告書を発表した。ミルウォードブラウンが2004年9月から10月にかけて10カ国で電話調査をしたもの。昨年に続いて2回目。ヨーロッパのインターネット利用率は48%だった。メディア接触時間の20%はインターネットに割かれている。報告書はケーススタディーのページからダウンロードできる。

EIAA、ネット広告のブランディング効果を確認

2004年9月29日、EIAAはインターネット広告のブランディング効果についての報告書を発表した。ダイナミックロジックによる200件の広告効果測定結果を分析したもの。ヨーロッパの広告効果はアメリカのそれとほぼ同じだった。フリークエンシーとブランド認知率の関係なども分析している。報告書はケーススタディーのページからダウンロードできる。

ロンドン国際広告賞、エコトノハが大賞受賞

2004年11月9日、ロンドン国際広告デザイン賞インタラクティブメディア部門の授賞式が開催された。インタラクティブメディア部門の大賞は日本電気のエコトノハ。日本からは資生堂とボーダフォンも入賞した。アウトドア部門ではJ-WAVEが大賞を獲得した。

タコダが行動ターゲティング広告ネットワーク

2004年11月15日、タコダシステムズは行動ターゲティング広告ネットワークを立ち上げることを発表した。オーディエンスマッチネットワークと名付けた。行動に基づいてオーディエンスを分類して適切なテキスト広告を配信する。課金モデルはペイパークリックで、クリック単価は検索連動型広告と同じように入札で決定する。まず広告主60社・100サイトネットを上限に立ち上げる。

IAB、広告キャンペーン測定ガイドラインを改訂

2004年11月15日、IABは2002年1月に発行していたオーディエンス測定と広告キャンペーンについてのガイドラインを改訂した。アメリカ以外の団体も巻き込んで、グローバルなガイドラインに仕上げた。広告インプレッションは、サーバーサイドでなくクライアントサイドで測定すること、スパイダーやロボットを排除することなどが定められた。

米国ネット広告費、8四半期連続成長

2004年11月15日、IABは第3四半期のインターネット広告費が24億3,000万ドルになったと発表した。前年同期を35.3%、前期を2.4%上回った。これは15社のデータに基づく推計であり、来春発行予定の年間報告書でより正確な値に修正される。

ビュースルー率がクリック率の2倍に

2004年11月10日、ダブルクリックは2004年第3四半期の広告配信レポートを発行した。DFAまたはDFPから配信された広告の平均クリック率は0.62%。リッチメディア広告のクリック率は1.17%、非リッチメディア広告のそれは0.20%。DFAから配信された広告のクリック率は0.41%、ビュースルー率は0.82%。つまり、ビュースルー率はクリック率の2倍となった。

54%が迷惑メールを受信

NRIセキュアテクノロジーズが2004年9月に実施した調査によると、インターネット利用者の54.2%が過去1年以内に迷惑メールを受信している。前年は45.4%。

第8回アドテック賞、大賞はディジタス

2004年11月8日、第8回アドテック賞の受賞者が発表された。ベストオブショーはディジタスによるアメリカンエキスプレスのキャンペーン「セインフィールドとスーパーマンの冒険」。実写とアニメを組み合わせた動画。

イーマーケッターCEOの米国ネット広告市場レポート

2004年11月8日、イーマーケッターのCEOがインターネット広告についてのレポートを公開した。インターネット広告費の推移をはじめ、インターネット広告の現況と将来をつかむうえで参考になるデータが詰まっている。ダウンロードは無料。この内容は同日にアドテックにおいても紹介された。

米国ネット広告費、前年比28%増の見通し

2004年10月21日、イーマーケッターは7月に予測していたインターネット広告の市場規模を上方修正した。2004年は前年比28.8%増の94億ドルに到達する見通し。そのうちの42%に当たる39億ドルは検索連動型広告。2005年にはインターネット広告市場は21%の拡大が見込める。検索連動型広告は46億ドルになる。

オグルヴィのサイトがハイジャックされる

イギリスのオグルヴィアンドメイザーのウェブサイトがバイラル広告会社にハイジャックされたという話が、まさにバイラルで広まっている。オグルヴィアンドメイザーは「ogilvy.co.uk」を取得していたが、今回他社に取得されたのは「ogilvymather.co.uk」。ちなみに日本でも、オグルヴィアンドメイザーは「ogilvy.co.jp」を取得しているが「ogilvy.jp」は取得していない(2004年11月12日現在)。

ミニのインタラクティブムービー

クレスタ賞を受賞したウェブサイトのひとつ。このところ各社がムービーを活用しているが、このミニのインタラクティブムービーはユニーク。有名タレントを使わなくても、商品を前面に打ち出しても、消費者を引き込むムービーがつくれるわけだ。

ナイキがクレスタ賞を受賞

2004年11月1日、クレスタ賞の受賞式が開催された。インタラクティブメディアは5作品が受賞。そのうちのひとつは日本から応募されたナイキのウェブサイトだった。広告会社は大広、制作会社は葵プロモーション。

東京インタラクティブ・アド・アワード、作品募集開始

第3回を迎えた東京インタラクティブ・アド・アワード。2004年11月1日から2005年1月31日までが募集期間。今回よりウェブサイト部門(コーポレートサイト・ブランディングサイト・キャンペーンサイト)とメディアタイアップ部門が新設された。第1回・第2回と受賞作品がなかったテキスト広告はその他ウェブ広告に吸収された。

ダブルクリック、モチーフストリーミングビデオを開発

2004年10月26日、ダブルクリックはDARTモチーフストリーミングビデオを発表した。リッチメディア広告に2MBまでのストリーミングビデオを組み込める。再生、再生完了、一時停止、停止、リスタート、消音、平均再生時間もレポートで把握できる。

GE、再び「ペン」キャンペーン

"Good ideas start with a sketch," according to the latest interactive campaign from General Electric. But "great ideas are created together." Collaboration is the idea behind the company's followup to its successful "Pen" campaign from 2003, which allowed users to create and share drawings online and earned AtmosphereBBDO a Gold Pencil and a Silver Lion. This year's campaign, "Imagination Cubed," takes things a step further. (AdCritic, Oct. 11, 2004)

バナー広告10周年

バナー広告が生まれたのは1994年10月。世界初のバナーといわれるAT&Tのバナーのコピーは、"Have you ever clicked your mouse right HERE? --- YOU WILL" だ。これは、同社が当時オフラインでも展開していた "YOU WILL" キャンペーンの一環。テレビ広告では、"Have you had a classmate who is thousands miles away? --- YOU WILL" "Have you ever opened doors with the sound of your voice? --- YOU WILL" などのコピーが用いられている。通信技術革新による新体験を訴求している。

アイブラスター、リッチメディア広告機能を強化

2004年10月26日、アイブラスターはリッチメディア広告の新機能を発表した。行動ベース広告、ダイナミックデータ挿入、投票機能強化だ。行動ベース広告は、前回に露出した広告に対する反応に基づいて次回の広告をカスタマイズして配信するもの。例えば、前回の広告に反応しなかったひとに対してインセンティブを高めた広告を配信するようなことができる。ダイナミックデータ挿入は、広告に最新価格やニュースなどのデータをリアルタイムで挿入するもの。また、投票機能の強化により、複数項目の投票とその結果の表示を広告内で処理できるようにした。さらに、プッシュダウンバナーという新手法も開発した。エクスパンドバナーのように広告の領域が広がるが、広告がコンテンツを覆うことはない。広告の領域が広がるときは、コンテンツを押し下げる。ユーザビリティーを阻害しない。これらのほかにも、ビデオクリップモジュールなども拡張した。

ヤフー、ネットシネマ「愛してナイト」を配信

2004年10月22日、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアムはネットシネマ「愛してナイト」実写版をヤフーで11月1日から配信すると発表した。10月30日と31日に六本木ヒルズで開催されるネットシネマカーニバルでは、同作品を含む複数のネットシネマが上映される予定。

日本のインターネット利用者数の予測

2004年10月14日、イーマーケッターは日本のインターネット利用状況についての報告書を発行した。695ドル。ブロードバンド普及率予測、インターネット利用者数予測、インターネット普及率予測についてはデータを公開している。

検索連動型広告の掲載順位とコンバージョン率

2004年10月12日、アトラスDMTは検索連動型広告の掲載順位とコンバージョン率の関係についての研究結果を公表した。コンバージョン率は、広告掲載順位が下位であるほど低かった。ただし、クリック量が少ないキーワードについては、広告掲載順位が下位であるほどコンバージョン率が高かった。

ビジネス利用の本番を迎えるブログ

日経BPのウェブサイト。松坂屋の事例などが紹介されている。P&G(アリエール)や日産自動車(ティーダ)の動きを見ていると、マーケティングツールや広告メディアとしてのブログの可能性が感じられる。

ファーゾム、キーワードプライスインデックスを開発

ファーゾムオンラインは、キーワードプライスインデックス(KPI)を開発した。検索キーワードの価格の変動を、時系列で追跡していくためのもの。自動車や小売といったカテゴリーごとに、主要な500個のキーワードの価格を、検索ベンダーの市場シェアや表示位置を考慮して加重平均したもの。

モバイルアドフォーラム2005、11月に開催

ディーツーコミュニケーションズ、メディーバ、ジャパン・モバイル・コミュニケーションズの3社は、2004年11月17日にモバイルアドフォーラム2005を開催する予定。事前登録を受け付けている。参加は無料。

ダイナミック広告と呼ばれるゲーム内広告の新手法

ビデオゲームを広告メディアとして活用することは1990年代の半ばからあったが、ここへきて新しい局面を迎えているようだ。これまでのゲーム内広告は、スポンサーシップやプロダクトプレースメントだった。それらは利用者属性ごとのターゲティングや広告の差し替えができないうえ、ゲームの開発期間も含めて時間の融通が利かなかった。しかし、ネットワークゲームが発展したことによってダイナミック広告と呼ばれる新手法が登場。ゲーム開発時に広告をハードコーディングするのでなく、広告枠として空けておく。ゲームの利用者がログインしたときに、そこへ広告を挿入していく。高度なターゲティング、フリークエンシーの制限、効果測定などができる。インゲームパートナーズとマッシブの2社が紹介されている。

電子メールは件名を短くしてリンクを多く

2004年10月4日、Eメールラボはメールの開封率やクリック率を、メッセージのサイズ、件名の長さ、リンクの数ごとに分析して発表した。分析対象は2004年第1四半期に実施された650社以上23,475件のメールキャンペーン。件名は短いほうが、リンクの数は多いほうが、開封率やクリック率が高かった。

クロスメディアフォーラム2004での議論

2004年10月4日、ダイナミックロジックは前年と同じようにクロスメディアフォーラムを開催した。8人のメディアエグゼクティブが、それぞれのメディアの優位性を主張した。オーディエンスに即席の投票をさせたところ、もっとも困難に直面しているととらえられたのはネットワークテレビだった。もっとも好調と評価されたのはインターネットだった。

カヌードル、コンテンツターゲティングを中小サイトへも

2004年10月5日、カヌードルはコンテンツターゲティングのスポンサードリンクを中小サイトへも配信するサービスとして、ブライトアズを開始した。単純なキーワードターゲティングでなく、トピックスによるターゲティングが行われる。パブリッシャーがコンテンツと関連するトピックス(カテゴリー)を指定することにより、ターゲティングの精度が保たれる。広告売上の50%がパブリッシャーに配分される。

ポケットティッシュ+QRコード

クリエートは、ポケットティッシュの広告面へのQRコードの掲載、およびモバイルサイトの運営をパッケージ化したサービスを、2004年10月5日より開始するという。サービス名称はパケットティッシュ。

DAC、デジタルフォレストと提携

デジタル・アドバタイジング・コンソーシアムは2004年10月5日、デジタルフォレストとの提携によりメディアプランニング支援ASPサービスのトラッキング機能を強化するとを発表した。アドバイザーとビジョナリストを組み合わせるという。

メールマガジンをRSS化するツール

2004年10月5日、ルート・コミュニケーションズはメールマガジンをRSS化する無料ツールを正式に提供しはじめた。広告事業化は未定という。メールマガジンはRSSマガジンへ転換していくかもしれない。

RSSの大衆化を目指すポータルサイト

2004年9月27日、アメリカのヤフーはウェブデザインの刷新案を公開した。マイヤフーでRSSをこれまでよりも簡単に利用できるようになった。日本でも同月28日から、NTTレゾナントのグーとライブドアがそれぞれRSSリーダーを提供しはじめた。日本の両社のリーダーはアトムには対応していないようだ。

ファインドホワット、自動パートナープログラムを始動

2004年9月30日、ファインドホワットは中小サイトがコンテンツに広告を挿入できるプログラムとして、アドレベニューエクスプレスを開発した。グーグルのアドセンスに相当するもの。アドセンスは文脈ターゲティングを採用しているが、アドレベニューエクスプレスはカテゴリーターゲティングやキーワードターゲティングを採用した。つまり、配信される広告を選択する権限をパートナーサイトに与えた。競合の広告が配信されるリスクを低減できる。

新聞からインターネットへ向かう不動産広告費

2004年9月23日、ボレルアソシエイツは不動産広告についての報告書を発行した。2004年の不動産広告費115億ドルの11.2%に相当する13億ドルは、インターネットに向けられているという。1997年、住宅売却1件あたりの新聞広告費は775ドルだったが、2004年には605ドルに下降。一方、インターネット広告のそれは16ドルから148ドルに上昇。サマリーをダウンロードできる。

RSSフィードに広告を組み合わせたサービスが登場

2004年9月21日、モアオーバーテクノロジーズは無料のRSSニュースフィードサービスの開始を発表した。RSSとして受け取るコンテンツアグリゲーションサービスだ。文脈に沿った広告が1日に1回だけ挿入される。広告はカヌードルから配信されているようだ。

新聞社サイトの広告効果

新聞社の業界団体であるNAAが、新聞社サイトの広告効果を証明するために作成した報告書。ダイナミックロジックが2003年に測定したキャンペーンを分析したもの。金融サービスや旅行カテゴリーについては、新聞社サイトに出稿されたものはノームを大きく上回るブランディング効果が確認された。自動車カテゴリーについては、新聞社サイトに出稿されたものは購買意向喚起のスコアがノームを上回った。フリークエンシーの効果やリッチメディアの効果にも言及している。

テレビ・インターネット・雑誌を組み合わせる効果

ダイナミックロジックはテレビのみのキャンペーンにインターネットや雑誌を組み合わせたときのブランディング効果を、8つの調査から求めた。インターネット広告はテレビ広告や雑誌広告よりも認知されにくかったが、ブランド認知向上には寄与していた。購買意向喚起については、雑誌広告が大きく貢献していた。

IABのXMOSをARFが継承

IABのXMOSは、マーケティングエボリューションが開発したクロスメディア効果測定手法。今後はインターネット広告業界団体のIABでなく、各メディアに中立的な立場のARFが推進していくという。

コンテクストウェブ、文脈ターゲティング広告に参入

2004年9月20日、コンテクストウェブは文脈ターゲティング広告市場への参入を表明した。この記事の原文では、リアルタイムで文脈を判定する特長についても言及されている。コンテンツの更新頻度が高いパブリッシャーにとっては魅力だろう。

オーバーページ広告のガイドラインが完成

2004年9月21日、IABはエクスパンド広告やフローティング広告をはじめとする画面を覆うリッチメディア広告のガイドラインを完成させた。音声コンテンツに挿入する場合を除いて、広告の音声は自動再生させない。クローズボタンかスキップボタンを付ける。エクスパンド広告やフローティング広告のアニメーションは15秒以内とする。

米国ネット広告費、2004年上半期に40%拡大

2004年9月20日、IABはアメリカの2004年上半期のインターネット広告費を発表した。第1四半期は22.3億ドル、第2四半期はそれを6%上回る23.7億ドル。上半期では46億ドルとなり、前年同期より39.7%の伸び。市場の成長を牽引しているのは検索連動型広告。第2四半期の検索連動型広告費は前年同期より97%増大して、インターネット広告費の40%を占めるようになった。

ユニキャストの広告フォーマットのノーム

ユニキャストは広告フォーマットごとのクリック率などのノームを四半期ごとに公開している。2004年第2四半期のビデオコマーシャルのインタラクション率は24%、広告表示時間は13%、第1四半期のそれより向上した。

インターネット広告予算拡大の見込み

2004年9月14日、ミルウォードブラウンはアイメディアコミュニケーションズのカンファレンスにおいて、マーケティングとメディアの予算についての調査結果を報告した。企業やブランドのマーケティングとメディアの予算を管理するマーケッターに対する調査。2005年にインターネット広告予算を拡張するとの回答が54.1%。

サイバーエージェント、アメーバブログを開始

2004年9月15日、サイバーエージェントは新しいブログサービスを開始した。アクセス数やトラックバック数によってブログをランキングして、上位ブログには現金を還元する。後発ゆえの人気コンテンツ不足を挽回する計画だ。社長の藤田氏のブログはライブドアに開設されていたが、アメーバブログに移転した。現在のところ、皮肉にも彼のブログがランキング1位。

ペイパーコール方式の検索連動型広告

2004年9月14日、ファインドホワットはペイパーコール(通話課金)方式の検索連動型広告を開始すると発表した。インジニオとの提携により実現した。関連カテゴリーと地域を指定して入札する。検索結果ページに電話番号が表示され、その番号への通話単位で課金される。ウェブサイトを構築していないような地方の小規模事業者については、これまでのペイパークリック(クリック課金)方式では顧客にできなかった。

タコダ、行動ターゲティングの標準化を提案

行動ターゲティングの市場を拡大するためには、概念や手法の標準化が不可欠といわれる。標準化されれば、複数サイトを横断する行動ターゲティングを計画しやすくなる。そこでタコダシステムズは、2004年9月13日、標準的なターゲットの分類を提唱した。タコダターゲットと名付けられた分類は22分類。訪問コンテンツのフリークエンシーとリーセンシーによって判別される。タコダはこのガイドラインを、顧客メディア、広告主、広告会社などによるタスクフォースで開発したという。しかし、タコダの競合のレベニューサイエンスはこの動きに反発した。単純にターゲットの分類名を考えただけのガイドラインは、むしろ市場の成長を妨げると主張。独立機関主導の標準化が期待されるが、その道は険しいという。

ウェザードットコムの広告商品開発

ウェザーチャンネルのウェザードットコムは、アドバトリアルやパーソナライズド広告によってマーケッターの心をつかもうとしているという。検索された地域の天候に応じて露出する広告を差し替えることもできるようだ。同社のウェブサイトにて確認したところ、その手法はウェザートリガードと呼ばれている。気温によるターゲティングもできる。

自分向けの広告を受け取りたいがプライバシーも重要

行動ターゲティングのレベニューサイエンスは、ポネモンインスティチュートとチャペルアンドアソシエイツとともに、インターネット広告とプライバシーについての調査を実施した。消費者はインターネット広告の氾濫にフラストレーションを抱えている。自分の興味と関係のある広告を受け取りたいが、個人情報を提供することにはためらいがある。報告書をダウンロードできる。

掲載位置や大きさが左右する広告の注目度

ポインターインスティチュートは2003年12月、エストローセンターやアイツールズとともに、ニュースサイトの閲覧行動についてアイトラッキング調査を実施した。ページの左部や上部の広告には、過半数のひとが視線を落とした。編集コンテンツからの距離が離れた広告には視線が届きづらかった。ルックアンドフィールを編集コンテンツに溶け込ませた広告は視線を引き付けた。

サイバーエージェント、ブログ連動広告を開始

2004年9月8日、サイバーエージェントはブログのコンテンツと関連性の高い広告を配信するサービスを開始することを発表した。サービス名はブログクリック。ドリコムと技術提携した。 ドリコムブログやシーサーブログに対して広告が掲載される。

ウィンドウズXPのSP2によりポップアップ広告は衰退か

2004年9月1日、マイクロソフトはウィンドウズXPのサービスパック2(日本語版)をリリースした。セキュリティが強化された。インストールすると、ポップアップのブロック機能が有効になる。ポップアップ広告は衰退せざるをえない。また、アウトルックエクスプレスでは、HTMLのブロック機能が有効になる。利用者が許可しないと、HTMLメールの画像は表示されない。ウェブビーコンによってメールアドレスの有効性を確認したり開封率を測定することができなくなる。

バナー広告が確実に見られているという証明

2004年8月、バニーフットユニバーサリティーはバナー広告の認知についての研究報告をまとめた。被験者100人の視線を追跡したところ、ウェブページ閲覧時間の21%は広告を見つめていた。また、被験者の45.5%は閲覧したページに広告があったことを覚えており、10.9%は助成なしに広告を挙げることができた。接触したすべての広告を提示すると、そのうち26.9%は認知されていた。これらの情報はバニーフットユニバーサリティーが送付してきた報告書によるもの。後日同社サイトに掲載されると思われる。

ウェブトレンズ7の日本語版発売へ

アイ・ティ・フロンティアは、ネットアイキューのログ解析ソフト「ウェブトレンズ7」の日本語版を10月1日より発売する。同製品は、8月に発表されたクリックZマーケティングエクセレンス賞において最優秀エンタープライズ解析ツール賞を受賞している。製品のデモンストレーションを含むセミナーが10月6日に予定されている。

未来検索ライブドアに検索連動型広告

2004年8月31日、ライブドアはブログ検索エンジンの未来検索ライブドアにJリスティングの検索連動型広告を掲載しはじめたことを発表した。ブログ検索エンジンへの検索連動型広告の掲載は日本初。

CCI、チェックメイトの新広告配信ソリューションを提供

2004年9月1日、CCIは提携しているチェックメイトから新広告配信ソリューションのライセンスを取得したと発表した。アドバンテージと呼ばれるそのソリューションは、バナー広告からリッチメディア広告までを一元管理でき、広告在庫管理に優れているという。

シーサー、バリューコマースと提携してアフィリエイト強化

2004年8月30日、シーサーはバリューコマースとの提携を発表した。シーサーが提供するブログにおけるアフィリエイトプログラムを強化したという。ブログ内のキーワードが自動的にアフィリエイトリンクになったり、RSSで広告が配信されたりする。

OPA、オンライン行動の新指標を開発

2004年8月26日、OPAはオンライン行動についての新指標IAI(Internet Activity Index)をネットレイティングスと開発したと発表した。オンライン行動を、コマース、コミュニケーション、コンテンツ、サーチに分類して、それぞれの行動時間シェアやページビューの推移をとらえるもの。

行動ターゲティングについての無料レポート発行

2004年8月26日、イーマッケターは行動ターゲティングについての報告書を発行した。行動ターゲティングの変遷や分類、検索連動型広告との比較、広告在庫管理やプライバシーの問題など、合計18ページの充実した内容。無料でダウンロードできる。行動ターゲティング広告費は2005年には9億3,400万ドルとなり、インターネット広告市場112億ドルの8.3%を占めるようになるという。

米国MSN、DARTモチーフを採用

ダブルクリックのDARTモチーフは、2003年7月にリリースされたが、ビッグスリー(AOL・ヤフー・MSN)から全面的には採用されていなかった。これらのポータルサイトは、無数のコードによる無数のページを抱えているので、新技術の採用にあたっては長期の検証期間が必要なのだという。ようやくMSNに採用されたことにより、ダブルクリックの追撃が始まるか。

米国インターネット広告費、上半期に25.9%の成長

2004年8月23日、アメリカの2004年上半期の広告市場の統計が、TNSメディアインテリジェンス/CMRによって発表された。2002年下半期から広告市場は力強い成長が続いており、2004年上半期は前年同期比9.1%の伸びとなった。メディア別に比較すると、もっとも好調なのはインターネット広告で、前年同期比25.9%の伸びとなった。伸張率が20%以上だったのはインターネット広告のみ。

アドバタイジングコムによる行動ターゲティングの効果

2004年8月17日、アドバタイジングドットコムはリードバックという技術による行動ターゲティングのケーススタディーを発表した。クリック率、コンバージョン率、有効CPMが向上したという。詳細は次のとおり。 ------------------------------ 広告主A社 2004年6月1日から14日にかけて3億6,000万インプレッション以上。登録サイトを訪問したものの登録しなかったひとにターゲティング。ターゲティングしないインプレッションと比較して、クリック率で192%、コンバージョン率で167%、有効CPMで167%の高いパフォーマンスとなった。 広告主B社 2004年7月28日から8月10日にかけて約2,100万インプレッション。広告主サイトを訪問したものの購入しなかったひとにターゲッティング。クリック率で94%、コンバージョン率で2,232%、有効CPMで522%の向上。 広告主C社 2004年7月27日から8月8日にかけて約1億4,000万インプレッション。クリック率で225%、コンバージョン率で3,130%、有効CPMで2,978%の向上。 ------------------------------

Jストリーム、電通とブロードバンドソリューション開発

Jストリームは2004年8月10日、電通とともにブロードバンド対応のソリューションパッケージ、D-BBAP(Dentsu Broadband Branding Ad Package)を開発したと発表した。マスメディアを含むキャンペーンプランニング、リッチメディアコンテンツの制作と配信、効果測定をパッケージにしたものだという。

英国初のクロスメディア予算最適化調査

イギリスのMSNはマーケティングエボリューションやダイナミックロジックとともに、クロスメディアキャンペーンの効果測定を実施したようだ。アメリカのIABが推進するXMOSの手法がイギリスで採用されたのは初めて。評価されたのはグラクソスミスクラインの知覚過敏用歯磨きのキャンペーン。その予算配分は、テレビ広告96%、インターネット広告4%。8週間の測定結果によると、すべてのブランド指標についてインターネット広告による押し上げが確認された。インターネット広告がブランドの認知や好意を向上させるコストは、テレビ広告より40%も割安だった。ただし、購入意向喚起についてのコスト効率はテレビのほうが優れていた。ブランド純粋想起率の向上を目的とするならばインターネット広告の予算を16%にまで高めるべきと分析されている。

クリックZマーケティングエクセレンス賞にFTC

2004年8月11日、ジュピターメディアのクリックZは、2004年のマーケティングエクセレンス賞の審査結果を発表した。勧誘電話拒否リストの作成やスパム対策の啓蒙で功績を挙げた連邦取引委員会がもっとも高く評価された。

日産とヤフー、共同企画ウェブドラマを公開

2004年8月11日、日産自動車とヤフーは共同で企画したウェブドラマの配信を開始した。ひとつのストーリーをふたつの視点で展開している。出演は小西真奈美とチャー。ヤフーのさまざまなプロパティーを活用して厚みのあるプロモーションに仕上げている。9月にはエフエム東京とのクロスメディア展開も予定されている。広告会社は博報堂・博報堂ジーワン・博報堂DYメディアパートナーズ、制作会社は葵プロモーション。

イーマーケッター、インターネット広告費を予測

イーマーケッターの2004年7月の予測によると、アメリカの2004年のインターネット広告費は91億ドル。2005年には112億ドル、2006年には135億ドルに到達する見通し。先日のジュピターリサーチによる予測よりも強気だ。ウェブサイトで広告フォーマット別の年次推移を確認できる。

米国IABがインターネット広告賞を開催

2004年8月2日、IABとメディアポストコミュニケーションズは、オンラインメディアマーケティング広告賞(The Online Media, Marketing and Advertising Awards, OMMAs)の開催を発表した。応募は8月27日まで。日本からも応募できるようだ。審査基準は、キャンペーン戦略、メディアの活用、クリエイティブ、そして効果。日本からも応募できるようだ。授賞式は9月21日。

インタラクティブの機能と予算についての研究

アドバタイジングドットコムとアイメディアコミュニケーションズは、メディア支出に占めるインタラクティブ費用についての共同研究を開始したという。ミルウォードブラウンがマーケッターに対して定量・定性調査を実施する。インターネットを含む各メディアに対するマーケッターの認識、各メディアの予算配分とその根拠、クロスメディアの取り組みなどが明らかになる。2004年9月のカンファレンスで発表される予定。

キティちゃんのブログ

キティちゃんが日記をつけはじめた。キャラクターを利用したオンラインビジネスおよびブログによるプロモーションのケーススタディーとしたい。

購入するキーワードのケーススタディー

検索エンジンマーケティングのディドゥイットコムの創設者であるケビンリー氏による記事。ウェスティンセントフランシスホテルの事例は興味深い。自社ブランドキーワード・一般カテゴリーキーワード・競合ブランドキーワードの、クリック率やコンバージョン率などを比較している。費用対効果がもっとも優れていたのは自社ブランドキーワードで、一般カテゴリーワードの約8倍、競合ブランドワードの約3倍。記事からリンクされているグラフはスコアが指数化されてしまっているが、次のURLから入手できるプレゼンテーションのグラフをダブルクリックすれば詳細を確認できる。 ------------------------------ http://kevinlee.net/ppt/iab/ ------------------------------

検索連動型広告と不正クリック

検索連動型広告の不正なクリックについて。不正なクリックとは、広告主の競合が広告主に損失を与えるためのクリックや、アフィリエイトが収入を水増しするためのクリック。検索を繰り返して広告のクリック率を低下させることにより、広告の掲載順位を下位へ追いやる不正もある。

米国インターネット広告費、今後5年で倍増

2004年7月28日、ジュピターメディアのジュピターリサーチは、2009年までの5年間でインターネット広告費が倍増するとの予測を発表した。総広告費に占めるインターネット広告費の割合は、2003年には3.5%だったが、2009年には6.5%にまで拡大するという。今後2年間は、検索連動型広告は30%、ディスプレイ広告やクラシファイドは25%以上の成長が予測されている。同社が発売した詳細な報告書によると、2004年のインターネット広告費は前年を27%上回る84億ドルとなる見込み。2008年には雑誌広告費を上回るという。以下は、インターネット広告費の推移の予測。括弧内は雑誌広告費。 ------------------------------ 2003年 66億ドル 2004年 84億ドル(122億ドル) 2007年 138億ドル(138億ドル) 2008年 150億ドル(145億ドル) 2009年 161億ドル ------------------------------

企業のインターネット広告利用率は5.1%

三菱総合研究所は、2004年5月に実施した「企業の情報化・通信サービス利用に関するアンケート」の結果を発表した。企業のインターネット利用率は89.1%で、そのうち52.4%は自社サイトを公開している。自社サイト公開企業のうち35.4%は、サイト制作を外注している。また、インターネット広告を利用している企業は5.1%。利用しているインターネット広告は、ウェブ広告(バナー広告・テキスト広告など)が91.4%、メール広告が7.1%、モバイル広告が1.5%。

間接的レスポンスのケーススタディー

2004年2月に展開されたコンチネンタル航空のオンラインキャンペーンについて、ダブルクリックが分析。ノンクリックコンバージョンの67.5%は広告接触に起因するものだった。ビュースルーコンバージョンのうち、電子メールの登録は広告接触からの時間の経過にしたがって減少した。一方、購入は、広告接触からの時間の経過にしたがって増加した。コンバージョンまでに検討の期間が必要なものは、広告出稿終了後の計測期間を十分に確保すべきといえる。

2004年第2四半期の広告配信動向

2004年7月26日、ダブルクリックは2004年第2四半期の広告配信動向を発表した。クリック率よりもビュースルー率に注目すべきという指摘は前回までの報告書を踏襲している。リッチメディア広告のクリック率は低下の一途から抜け出した。リーダーボード(左右728ピクセル×天地90ピクセル)はスタンダードバナー(468×60)の代替として採用が急速に拡大しているが、リーダーボードのクリック率はスタンダードバナーのそれの半分にとどまっている。

ベライゾン、アドウェア使用のガイドラインを発表

2004年7月26日、ベライゾンはスパイウェアは使用しないもののアドウェアの使用は継続することを発表した。アドウェアには、はっきりとわかりやすい通知、ダウンロードされる前の同意、ポップアップのソースの明示、プログラムを削除するためのわかりやすい案内が欠かせないとして、これらを約束できない会社とは取り引きできないとしている。

中国におけるインターネット広告の受容性

2004年6月から7月にかけて、上海新秦信息諮詢有限公司(上海サーチナ)はインターネット広告に対する意識調査を実施した。インターネット広告を受け入れられるとの回答は67%、受け入れられないとの回答は24%。

コカコーラC2のキャンペーン

アメリカにおけるコカコーラC2のキャンペーンについて。2004年6月14日、ヤフーとMSNのトップページはC2にジャックされた。いわゆるロードブロックだ。残念ながらクリエイティブは紹介されていないが、動画を組み合わせたインパクトの強いものだった。特にMSNでは派手なフローティングを展開したうえ、通常は青の背景色を赤に変更した。ネットワークセントリックを特長とするホットワイズによると、当日のC2サイトへのアクセスは、62%がヤフーから、23%がMSNからのものだった。訪問者の27%はクジに応募した。

広告メディアとしてのソーシャルネットワーク

ソーシャルネットワーキングサービスのフレンドスターは、ドリームワークスによる映画「アンカーマン」の登場人物のプロフィールを掲示したという。ソーシャルネットワークを広告メディアとして活用しようというアイデアだ。

アサヒビールがショートフィルムを公開

2004年7月13日、スーパードライのショートフィルムサイトが立ち上がった。前向きな気持ちや夢に向かって挑戦する情熱などのテーマは、ブランドの世界観と共通。プロダクトプレースメントではないようだ。広告会社は電通。

ブログ専門広告ネットワーク、ブログアド

プレスフレックスによって運営されているブログ専門広告ネットワーク、ブログアド。月間200万から400万インプレッションの大規模ブログから2,000インプレッションの小規模ブログまで、約300のブログをネットワーク化。広告は左右150天地200ピクセルのバナーとテキストから構成される。CPMは0.2ドルから2ドル。オンラインのフォームから発注できる。

日本はスパム対応後進国

ヤフーは5大陸にまたがる11カ国の約37,000人を対象に、電子メールに対する態度を調査した。スパムに対して怒りの返信をしてしまうひとの割合がもっとも高かったのは、残念ながら日本だった。スパムに対する返信は、メールアドレスの有効性をスパマーに知らせることになる。火に油を注ぐようなものだ。

検索連動型広告にもブランディング効果

IABとネットレイティングスは2004年7月14日、検索連動型広告にもブランディング効果が確認されたことを発表した。ブランド名が検索連動型広告の最上位に表示されると、それに接触した回答者のブランド純粋想起率はそれに接触していない回答者よりも27%高かった。一方、検索ページ以外に表示される文脈連動型広告については、広告接触者のブランド純粋想起率は非接触者のそれよりも23%高かった。また、上位に表示される検索連動型広告のブランディング効果は、下位に表示されるもののそれよりも顕著だった。

ひとりあたりのトラフィック上位は岡山・富山・新潟

インターネット利用者が多いのは都市部だが、ヘビーユーザーは地方にいるらしい。しかし、地方のインターネット利用者ひとりあたりのインターネット広告接触が都市部のそれを上回る、とは言い切れないだろう。トラフィックの一部にはファイル交換によるものも含まれているためだ。

電車内での携帯インターネット利用実態

インフォプラントがNTTドコモのiモード公式サイト「とくするメニュー」にて2004年6月に調査したもの。携帯メールは男性より女性が、iモードサイトは女性より男性が利用している。電車内での時間が長いひとほど携帯インターネットをよく利用している。

検索連動型広告の表示順位とトラフィック

2004年7月12日、アトラスDMTは検索連動型広告の表示順位によるトラフィックへの影響を発表した。同社の検索連動型広告管理システムであるアトラスサーチ(旧ゴートースト)の広告主が2004年5月から6月にかけて買ったキーワードを分析したもの。グーグルでは、1位のときのクリック数を100とすると、2位のときのそれは60。オーバーチュアでは、1位のときのクリック数を100とすると、2位のときのそれは78。

IABとメディアポストがイベントを統合

2004年7月8日、IABおよびメディアポストコミュニケーションはそれぞれが独自に展開していたイベントを統合すると発表した。統合されるのは、IABのアドバタイザーズフォーラムとメディアポストのフォーキャスト。新イベントはインタラクティブアドバタイジングワールドと名付けられ、9月20日から21日にかけてニューヨークで開催される予定。

平成16年版情報通信白書

2004年7月6日、総務省が「平成16年版情報通信白書」を公開した。インターネット利用者は7,730万人となった。利用者の伸びは鈍化しているが、複数端末・複数場所で利用されるようになってきている。ブロードバンドはインターネット利用者の39.2%に普及している。

ダイナミックロジックがウェブサイトを刷新

インターネット広告の効果測定の先導企業であるダイナミックロジックがウェブサイトを刷新している。注目すべきは、商品紹介ページにおけるクロスメディアリサーチの紹介。クロスメディアリサーチを、メディアシナジースタディーとコストエフェクティブネススタディーのふたつに区別して、それぞれの方法論をPDFで解説した。これまで後者は適切な予算配分を示唆する方法がブラックボックスであったが、このPDFが解明の助けになるか。また、調査ページにおいては、2004年6月に開催されたARF/ESOMARの世界オーディエンス測定会議での発表資料をダウンロードできる。その内容は、リーバイスおよびクエーカーオーツのクロスメディア効果事例、リッチメディア広告のブランディング効果のノーム値などだ。

職場でのインターネット利用実態調査

2004年6月30日、ネットスターは同月に実施した「職場でのインターネット利用実態調査」の結果を発表した。インターネット広告は昼間のオフィスワーカーにもリーチするという特長を備えているが、そもそも彼らのインターネット利用実態は不明なところもあった。広告提案の参考資料としたい。

プライスウォーターハウスクーパーズの市場予測

プライスウォーターハウスクーパーズによるエンターテインメント・メディア市場予測の概要および購入予約はこちら。インターネット広告を含む14の主要産業について、地域別(アメリカ、ヨーロッパ・中東・アフリカ、アジア太平洋、ラテンアメリカ、カナダ)に2008年までの動向を予測。

エイワンアドネット、「メディーバ」へ社名変更

2004年7月1日、KDDIグループのメディアレップであるエイワンアドネットは、社名をメディーバ(mediba)と変更した。EZウェブのコンテンツの編成および制作まで業務を拡大したことにともなうもの。社名およびシンボルマークの由来は同社サイトのプレスリリースで確認できる。7月5日より本社オフィスも移転予定。

複雑なフリークエンシー制限への対応は困難

IABは広告ユニットごとに異なるフリークエンシーキャップをガイドライン案で推奨したが、一部の媒体社の広告配信システムはその対応に苦慮しているという。そもそも広告配信サーバーの歴史をたどると、フリークエンシーキャップを考慮した開発などされていなかったわけで。

電子メールマーケッターがバナーから学べること

クリックZのコラムより。時間のない中で電子メールを読んでもらうには、バナーの小さなスペースでメッセージを伝えるための知見が活かせるだろう。少ない言葉で、誰もがわかる言葉で、短い言葉で、大きな文字で、劇的なグラフィックを用いて、利点が伝わるコピーで、クリックを喚起させるボタンをつけて、少ないフォントで。

アクウォンティブ、レイザーフィッシュを買収

2004年6月28日、アクウォンティブはSBI.レイザーフィッシュを買収すると発表。アクウォンティブの子会社であるアベニューエイはメディアバイイングの会社だが、ウェブマーケティングソリューションを提供するレイザーフィッシュを獲得することによりフルサービスを展開していく考えらしい。

日本のインターネット利用者は5,547万人

2004年6月21日、ビデオリサーチインタラクティブは4月に実施した「インターネット普及状況調査結果」、4月から5月にかけて実施した「PCインターネット利用世帯における回線調査結果」の結果を発表した。インターネット利用者数は増加していない(というより減少している)が、年代間の利用率の均衡、ブロードバンド利用世帯の伸びが確認できる。

AOLがアドバタイジングドットコムを買収

2004年6月24日、アメリカオンラインはアドバタイジングドットコムを買収することを発表した。アドバタイジングドットコムは世界最大の第三者配信ネットワーク。各社から大量に買い付けた広告在庫を成果報酬型で売りさばくビジネスモデルが好調。一方、AOLの広告事業は他社と比較して不調と言われていた。今回の買収は、ヤフーによるオーバーチュアの買収と似た側面がある。ヤフーはオーバーチュアの買収により、ヤフー以外の他社サイトからも広告収入をかせぐことになった。AOLも、自社ネットワーク以外からの売上を見込めることになる。

カンヌ国際広告祭サイバー部門で日本勢多数受賞

2004年6月23日、カンヌ国際広告祭サイバーライオンズの受賞作品が発表された。日本電気の「ecotonohaプロジェクト」がグランプリを受賞した。クリオ賞やワンショウインタラクティブでの大賞受賞に続く快挙。それ以外にも、日本からは10作品以上が銀・銅獅子賞を受賞した。サイバー部門全体では43カ国から1,561作品の応募があり、グランプリの2作品以外にも100作品以上が各賞を受賞した。

ヴィダルサスーンの携帯施策がメディアライオン受賞

2004年6月22日、カンヌ国際広告祭において、革新的なメディアの活用をたたえるメディアライオンの受賞作品が発表された。日本からの受賞はふたつ。ひとつは、アディダスのバーティカルフットボール(広告会社はTBWAジャパン)。これは他の広告賞でも高い評価を受けているので、むしろグランプリを逃したことが残念。もうひとつは、P&G「Vidal Sassoon」のモバイルサイト(広告会社はスターコムワールドワイドジャパン)。若年女性のテレビ離れを補完するためにモバイルを活用。髪についてのトリビアや、継続的な情報とインセンティブ、キャラクター育成ゲームなどのコンテンツを提供。購入意向をはじめとするブランド評価が向上したうえ、クチコミも生まれたという。

インターネット広告が印象に残りやすくなる傾向

インターネットコムとインフォプラントがインターネット広告の評価について定期的に調査を実施している。2004年6月実査分が公開された。調査結果の代表性にはやや疑問があるが、時系列で比較するのはおもしろい。印象に残るオンライン広告があったと回答したひとの割合は20%で、3ヶ月前よりも8ポイント増加している。

2004年の米国ネット広告費は15.8%の成長予測

2004年6月16日、TNSメディアインテリジェンス/CMRは2004年のアメリカの広告費の予測を発表した。総広告費は前年比9.3%、インターネット広告費は同15.8%の成長を予測している。同日のカンファレンスのスライドも公開されている。消費者のメディア接触がマルチタスク化してきていることを指摘して、シェアオブボイスからシェアオブマインドへのパラダイムシフトを紹介している。

ホットリンク、ブログをテキストマイニングして広告配信

2004年6月15日、ホットリンクはブログをテキストマイニングして利用者の興味に合わせた広告を配信するシステムを発表。同日にリニューアルされたドットシティで広告配信を開始。行動履歴(訪問したサイト、頻度、滞在時間など)もターゲティングに反映させるという。

2004年のクリックZマーケティングエクセレンス賞

クリックZは2004年もマーケティングエクセレンス賞を開催するという。現在はノミネートを受付中。7月2日にファイナリストの投票が開始され、同月26日に受賞者が発表される予定。今年は行動ターゲティング部門などいくつかの部門が新設された。

インターネット広告配信の現状

媒体社配信と第3者配信のインプレッションの乖離は縮小傾向にあるという。ブロードバンド化によって、媒体社からタグが吐かれるタイミングと第3者から広告が送られるタイミングのズレが短くなってきているためだ。また、IABとAAAAが規定した計測基準に多くの媒体社が準拠してきたことなども理由に挙げられている。

iメディアサミットのプレゼンテーション

2004年5月23日から26日にかけて開催されたiメディアサミットのプレゼンテーションをダウンロードできる。基調報告はアメリカ三菱自動車のSEEWHATHAPPENSキャンペーンについて。大きな話題を巻き起こした同キャンペーンの背景や成果がわかる。

ナイキがプロモーションにブログを活用

ナイキは15人のアーティストによるスピードをテーマとしたショートフィルムを自社サイトで公開している(日本の中村勇吾氏の作品は2004年6月8日公開予定)。ブログのコンテンツは、自社サイトで紹介できていないアーティストのインタビューなど。ブログはゴーカーのドメインに開設されていて、ゴーカーの運営する複数の人気ブログからリンクされている。

インターネット広告が他メディアを上回る成長

TNSメディアインテリジェンス/CMRによると、アメリカの2004年第1四半期の総広告費は前年同期比9.6%の成長。その中でも抜群に好調なのはインターネット広告で、前年同期比28.1%の成長。インターネットはメディアミックスの一部として確実に組み込まれつつある。

行動ターゲティングの今昔

行動ターゲティングは1999年から2000年にかけても注目されたが、当時は成功しなかった。タコダシステムズのCEOがその原因を分析している。まずは時期尚早だったということ。当時の広告主はドットコム企業が中心で、広告の配信においては質より量が重視された。また、ワントゥーワンマーケティングの可能性が誇大に宣伝されていた一方、技術は柔軟性を欠いていた。ビジネスモデルにも欠陥があり、ダブルクリックはプライバシーの問題で、エンゲイジはプロファイルデータ管理の問題でつまずいた。それから5年が過ぎたいま、これらの問題は飛躍的に解決されている。

アイプロスペクト検索エンジン利用者実態調査報告書

アイプロスペクトが2004年3月に実施した検索エンジン利用者実態調査の報告書が、PDFでダウンロードできるようになった。検索結果を2ページ目以降まで閲覧するかや、純粋な検索結果とリスティング広告のどちらをクリックするかは、性別・年齢・職業・インターネット利用歴などによって異なる。情報リテラシーの高いひとほど、リスティング広告を参照せずに純粋な検索結果を深堀りする傾向にあるといえよう。

IAB、XMOSの各種資料を公開

IABはXMOSのセールスプレゼンテーションやケーススタディーのファイルを公開した。今回のXMOSで分析対象となったキャンペーンは、フォード(F-150のローンチ)、ユニバーサルスタジオホームビデオ(ETのDVD)、ING、ベリサイン、ネスレ(Coffee-Mate)、クラフトフーズ(JELL-O)。費用対ブランディング効果の指標は前回までのXMOSを踏襲しているが、インターネット広告のユニットごとの効果の分析と、広告の露出と売上の関係の分析は、今回新たに加わったものだ。広告の露出と売上の関係の分析は、フォード、ネスレ、クラフトフーズにのみ適用された。これらはXMOSの進化形としてXMO$と名付けられた。2004年6月から7月にかけて各地でロードショーが実施される予定。

MSN広告掲載案内サイトがリニューアル

MSNの広告掲載案内サイトはアメリカやヨーロッパのそれと比較すると貧相だったが、大幅にリニューアルされている。季刊の小冊子で紹介されてきた広告効果事例を、PDFでダウンロードできるようになった。

ワンショウインタラクティブでNECが大賞受賞の快挙

インターネット広告賞のなかでも誉れ高いワンショウインタラクティブ。2004年の受賞作品が5月12日に発表された。日本電気の「ecotonohaプロジェクト」がベストオブショウを受賞。ワンショウのウェブサイトではまだ受賞作品が発表されていない。 One Show Interactive 2004 - Best of Show Agency Name : NEC Media Products Agency City : Ota-ku, Tokyo Category : 04A Description : Corporate Image - Business to Consumer Client Name : NEC Corporation Ad Title : NEC ecotonoha project

アイワンダーの新フォーマット、ビデオスティシャル

アイワンダーはFPBAグループの協力により、新しいビデオ広告のフォーマットを開発。ユニキャストのビデオコマーシャルは、2MBのプレダウンロード型で、別ウィンドウが立ち上がるうえ、メディアプレイヤーが必要なので60%にしかリーチしない。一方、アイワンダーのビデオスティシャルは、30K以下のアプレットによってストリーミングが始まり、別ウィンドウは立ち上がらないうえ、プラグインは不要なので95%にリーチする。

ダイナミックロジックのライバル、インサイトエクスプレス

インターネット広告の効果測定のデファクトスタンダードといえばダイナミックロジックだが、インサイトエクスプレスが猛追している。フォーブスは広告効果保証プログラムの検証ツールとして、インサイトエクスプレスのアドインサイツを採用。ダイナミックロジックを採用していたIABのXMOSも、F-150のキャンペーン効果測定などではインサイトエクスプレスのアドインサイツを採用。ちなみに同社はARFの50周年イベントにおいて、アドインサイツギャランティーというサービスを発表している。出稿前のクリエイティブテストからキャンペーン効果測定までをパッケージ化したもの。

フォーブスの広告効果保証プログラム

フォーブスドットコムといえば広告効果保証。「フォーブスドットコムへの出稿はウォールストリートジャーナルより効果的」「広告効果が得られなければ料金を返却します」と強気。フォーブスドットコムの広告メニューのうちユニークだと思うのは、ドロップダウンメニューバー広告。タブ状のメニューにマウスを重ねると、左右150×天地30ピクセルのバナー広告が表示される。

インターネットは女性にとっても欠かせないメディア

ヤフーが2004年4月29日に開催したカンファレンス(Real Women. Digital World.)の資料がダウンロードできるようになった。定性・定量調査から女性とインターネットの関係を洞察している。当日のセッションをストリーミングで視聴することもできる。

フローティング広告の平均インタラクション率は28.8%

先日のIABリーダーシップフォーラムにおけるダブルクリックのセッションのプレゼンテーションが公開された。2004年第1四半期にDARTモチーフで配信されたフローティング広告のインタラクション率は28.8%。一方、リッチメディアバナー広告のそれは15.5%。広告表示秒数とインラタクション秒数の統計も紹介されている。

リッチメディア広告のガイドライン案

ページ内(Within-the-Page)ユニット、すなわちリッチメディアバナーのガイドラインはすでに規定されている。今回打ち出されたのは、ページ上(Over-the-Page)、ページ間(Between-Pages)、ストリーム内(In-Stream)のユニットのガイドライン。音声はユーザーが操作しない限り発生させない、クローズボタンやスキップボタンを付ける、といった内容は、ユーザビリティを尊重したもの。ガイドラインは具体的だ。例えばフローティング広告は、「フローティング要素の右上1インチ以内にクローズボタンを設ける」とされた。「クローズボタンを目立たせるためにその周囲を半透明にしたり枠で囲うとよい」という推奨もある。現在、ガイドライン案に対するフィードバックを受け付けている。

アクウォンティブ、アドフォーエバーを獲得

アドフォーエバーといえばユニキャストにフローティング広告の技術を提供していたイスラエルの会社。それをアクウォンティブが買い付けたという。アドフォーエバーはヨーロッパとイスラエルにおいては独立した営業を継続するが、アメリカにおいてはユニキャストからアクウォンティブに顧客が引き継がれるらしい。リッチメディア広告市場に参入するアクウォンティブの強い意気込みが感じられる。ユニキャストはこのままだとフローティング広告商品を失うことになるので、新たな提携先を探すか、独自に開発する必要がありそうだ。アクウォンティブ、アドフォーエバー、ユニキャストは、まだ正式なリリースを出していない。

アクウォンティブ、行動ターゲティングに対応

注目を集めている行動ターゲティングの市場に、アクウォンティブも参入。ドライブPMと名づけた。各種個人情報を収集する方法は不明だが、PII(Personally Identifiable Information)、すなわち個人を特定できる情報は収集しないとしている。

クリップマートがビデオ広告の新フォーマットを開発

新フォーマットは画角をフルスクリーンに変更することができる。同社はJavaベースのビデオ広告で知られていたが、今回は画角変更オプションを実現するためにWMTを採用した。プレイヤーがインストールされていないひとには、画角変更オプションのないJavaの広告が配信されるという。

アイビレッジが明らかにした行動ターゲティングの効果

アイビレッジは、タコダシステムズのオーディエンスマネジメントシステムがブランディングに寄与することを明らかにした。スナップルベバレッジの飲料の広告が、ダイエット・フィットネスチャンネルで露出されたときと、同チャンネル45日以内訪問者に同チャンネル以外で露出されたときを比較したところ、ブランディング効果は後者のほうが顕著だった。ダイナミックロジックによる2004年3月の調査。

検索エンジンによって異なる検索連動型広告の参照度

アイプロスペクトが、ウェブサーベイヤー、ストラテジムリサーチ、サーベイサンプリングインターナショナルとともに、2004年3月に調査。グーグルでは検索連動型広告よりも通常の検索結果がクリックされることが多いが、MSNではその逆。詳細についてアイプロスペクトに取材中。

IAB、ポップアップ広告のガイドライン案を作成

2004年4月29日、IABはポップアップ(ポップアンダー)広告のガイドライン案を発表した。ポップアップ広告の定義、フリークエンシー、ウィンドウのラベル、ユニットサイズや容量などを規定している。これから2ヶ月の諮問期間を経て、正式にリリースされる予定。ガイドランによって無法なポップアップ広告が減少することを期待する。が、ポップアップ広告が正当なマーケティング手段として認められることにより、逆に増加する懸念もある。ガイドラインができようとできまいと、ポップアップ広告の包囲網が狭まりつつあるのは確かだ。

XMOSの新たな調査結果

2004年4月23日、AHAAのカンファレンスにおいて、フォードF-150のキャンペーンのクロスメディア効果が発表された。IABに資料を請求したところ、5月4日に公開する予定との回答を得た。

タコダの行動ターゲティングネットワークの仕組みの仮説

タコダシステムズが計画している行動ターゲティングネットワークの、ターゲティング方法の仮説を、クリックZの記事に見つけた。個人情報はあくまで各サイトによって管理されるが、複数サイトの個人情報の断片がマッチングされるというもの。具体的には次のとおり。 A hypothetical example of how AudienceMatch would work: an advertiser would place an order on the network, saying he wanted to reach 18- to 34-year-old men with a demonstrated interest in baseball. A text-based ad would be developed. When an individual landed on a particular page on the network, the Tacoda technology would check with all its networked sites' databases to determine whether that person met the appropriate criteria. One site might, because of registration data, know the visitor was male and fell within the designated age bracket. Another site may have noted the person spent a lot of time perusing baseball-related content. When a match occurs, the appropriate text ad is delivered to that page, though data are never shared.

行動ターゲティングのタコダが広告ネットワークを構築

行動ターゲティングのタコダシステムズが、テキスト広告のネットワークを今年の夏までに開始するらしい。テキスト広告というフォーマット、およびクリック単価の入札方式はグーグルやオーバーチュアと同じだ。しかし、グーグルやオーバーチュアは文脈ターゲティング、タコダは行動ターゲティングだ。過去30日間以内に自動車カテゴリーを訪問したひとにだけにターゲティングするようなことが、タコダならできる。問題はプライバシー擁護派の反発だ。現在、タコダの行動ターゲティングサービスはサイト単位で導入され、サイト運営者が個人情報を管理している。それによってプライバシー問題は抑えられている。広告ネットワークとして複数サイトをつなぐとき、もし個人情報まで相互に連携させるとしたら、プライバシー擁護派は黙っていないだろう。しかし、複数サイト間で個人情報を連携させないとしたら、広告ネットワークとしての魅力が半減してしまう。タコダの公式な見解を待ちたい。

見過ごされているノンクリックコンバージョン

ノンクリックコンバージョンとは、広告をクリックしなかったものの後に広告主サイトにおいて資料請求や申し込みを行うこと。いわゆるポストインプレッションのコンバージョンだ。ブランドによって異なるが、ノンクリックコンバージョンはクリックベースのコンバージョンの1倍から5倍だという。ノンクリックコンバージョンは、広告を露出しない統制群との比較によって明確に測定できる。

ダイナミックロジック、新しいリクルート手法を開発

インターネット広告の効果測定調査のデファクトスタンダードであるダイナミックロジックが抱える問題は、回答者をポップアップによってリクルートしていることだった。しかし同社は2004年4月22日、それに代わるリクルーティング手法ふたつを発表した。ひとつはダイナミックリンク、もうひとつはダイナミックレイヤーだ。ダイナミックリンクは、ウェブページから退出するときにインタースティシャルを表示する。ダイナミックレイヤーは、時間をずらしてDHTMLのレイヤーを表示する。ポップアップに代わる手法が開発されたことによって、調査を受容するメディアが広がり、同社の支持基盤はさらに強固になるだろう。地味だが高く評価できるニュースだ。

グーグルGメールを試用

グーグルのGメールはまだ正式リリースされていないが、特別にアカウントを取得することができた。早速試用。メールの文脈に対応したテキスト広告が、ウィンドウの右端に3つまで表示される。日本語のメールの送受信も問題なく行えるが、日本語メールにはまだ広告が付かない。

ポップアップブロッカーに対抗する新たな広告手法

FPBAグループがポップアップブロッカーに対抗する広告手法を開発したことは数ヶ月前から知られていたが、そのウェブサイトを見つけることができた。同社の広告商品名はポップスティシャル(Popstitial)。ポップアップ広告がポップアップ防止ソフトによって阻止されたり、オーディエンスによってすぐに閉じられた場合、オーディエンスがコンテンツページを退出するときにインタースティシャル広告を表示するという。このような広告商品が開発されるほど、ポップアップ広告には根強い人気があるわけだ。

ユニキャストのビデオ広告の効果測定結果最終報告

2004年4月19日、ユニキャストはビデオ広告の広告効果および受容性を確認するためのに実施してきた調査の最終報告書を発表した。2004年1月から3月にかけて、複数のキャンペーンを調査。広告主は、AT&T、ホンダ、ペプシ、ボネージ、ワーナーブラザーズ。回答者は6,000人以上。ブランディングの指標(ブランド認知・メッセージ連想・ブランド好意・購買意向)は、ダイナミックロジックのノームを5倍から11倍も上回った。「広告がウザい」というネガティブな反応は27%で収まっており、その値はポップアップ広告やテレビ広告よりも低いらしい。PDFの報告書をダウンロードできる。

Gメールは第2のゲイターか

クリックZの記事より。グーグルのGメールは、画期的なコンテクチュアル広告として期待されるが、一方でゲイターと同じような問題を抱えることになるという指摘。例えば、バーガーキングが発行したメールマガジンがGメールで受信されると、メールの文脈に対応してマクドナルドの広告が表示されることがありうる。グーグルはそれを、消費者の利益にかなうことだとして認めている。

パソコン1台あたり平均5個のアドウェア

アメリカのアースリンクとウェブルートは、スパイウェア診断ソフトウェアであるスパイオーディットの実績を報告していくことにした。スパイオーディットが2004年の1月から3月にかけて、1,062,756回のスキャンを受け付けたところ、5,344,355個のアドウェアを検知した。つまり、パソコン1台あたり5つのアドウェアがインストールされていることになる。

標準バナー規格にハーフページアドを追加

2004年4月6日、IABは標準バナー規格にハーフページアド(左右300×天地600ピクセル)を追加した。雑誌を開いたときに記事と広告がそれぞれ片面を占めるイメージを、インターネットでも展開してみたのがハーフページアドのはじまり。

フリークエンシーを低く抑えればコンバージョン率が高まる

アトラスDMTは、2003年下半期の38社のキャンペーンについて、フリークエンシーとコンバージョン率の関係を分析した。コンバージョン率がもっとも高かったのは、フリークエンシーが1回のときだった。ただし、フリークエンシーを抑えると、コンバージョン単価は安くなるがコンバージョン数が伸びなくなる。そのバランスがカギだ。

インターネット広告がオフラインの売上に貢献

2004年3月25日、マイクロソフトのMSNストラテジックアカウントサミットにおいて調査結果が発表された。インターネット広告がオフラインの売上を7%から12.5%押し上げるという内容。調査主体は、ネスレ、P&G、クラフトフーズ、ニュートロジーナによって2003年7月に結成されたCPGコンソーシアム。マーケティングエボリューションのレックスブリッグスの監督、マイクロソフトの資金援助を受けて、2003年11月から2004年1月にかけて実査。詳細レポートは公開されていないようだ。 http://www.mediapost.com/dtls_dsp_news.cfm?newsID=243834 http://www.clickz.com/news/article.php/3331661

アドバタイジングドットコムのオプティマイザー

2004年3月23日、アドバタイジングドットコムがオプティマイザーの実績をプレスリリース。2003年10月から2004年2月にかけての3社のキャンペーンについて、ブランド純粋想起、ブランド好意、購買意向といったブランドインパクトの指標を効率的に向上させた。同社に詳細資料を請求してグラフ付きのレポートを入手。

リーチとフリークエンシーによるネット広告のプランニング

インターネット広告のメディアプランニングについてのプレゼンテーションをPDFでダウンロードできる。コムスコアメディアメトリックスとIMSがダブルクリックのカンファレンス向けに作成したもの。インターネット広告のメディアプランニングのポイントが丁寧に整理されている。メディアプランシートの見本もある。ただし、日本においてはRFツールが開発されたいないため、残念ながら同じようなプランニングはできない。

Ronning Lipset Radio

Ronning Lipset Radio was formed specifically to help traditional advertisers find and reach the highly qualified and consistently growing number of listeners to online radio. With affiliates Yahoo! LAUNCHcast and The AOL Radio@ Network consisting of Radio@ AOL, for AOL members, and Radio@ Netscape, for non-members. We are committed to leading online radio broadcasting into the traditional media mix.

インターネットブロードキャスト広告の有効性

ポータブルピープルメーター、すなわち携帯可能な個人視聴(聴取)率測定器で知られるアービトロンは、メジャーキャストの技術を利用してインターネット上の放送の視聴(聴取)率も計測している。そのアービトロンがエジソンメディアリサーチと共同で1998年8月から半年ごとに実施している調査は、2004年1月実施分で12回目。オンラインのラジオやビデオに接触するストリーミーズと呼ばれるひとは、購買力のある重要なターゲットだが、マスメディアや通常のインターネット広告がリーチしにくくストリーミング広告が有効。通常のインターネット広告がリーチしにくいという根拠は、広告ブロックソフトの普及(バナー広告ブロックソフト33%、ポップアップ広告ブロックソフト42%、電子メール広告ブロックソフト50%)と、ストリーミーズのその利用率の高さ。

コンテンツにかぶさる広告の受容性

ダイナミックロジックによる2003年12月の調査。無料サイトにおいてコンテンツにかぶさる広告(ポップアップ広告やフローティング広告)は1時間に何回までなら適当か、と質問。3人にひとりは0回、それを含む半数は2回以下と回答。コンテンツを覆う広告の主な問題は、その頻度が多すぎること(70%)、広告を閉じなければいけないこと(58%)、コンテンツが見られないこと(56%)。

24/7リアルメディア、行動ターゲティング技術を開発

インターネット広告のターゲティングは、コンテンツベースとキーワードベースが基本だが、注目されつつあるのが行動ベースのターゲティング。行動ターゲティングを提供する主要な会社は、レベニューサイエンスとタコダシステムズだったが、24/7リアルメディアがそれに加わったことになる。

ユニキャストのビデオ広告の効果測定結果

2004年3月11日のプレスリリース。2004年の1月半ばから6週間に渡って、3社のビデオ広告をダイナミックロジックが調査。ノームの6倍から8倍のブランディング効果。広告手法に対する受容性も高い。PDFの報告書をダウンロードできる。

TNSメディアインテリジェンス/CMRの米国広告市場統計

The Internet showed the most robust year-over-year gain for 2003 posting a 15.7% increase to $6.4 billion in ad spending versus 2002. This reflects continued growth of advertiser confidence in the Internet as a mainstream medium due to key factors such as expanding broadband penetration, more appealing ad formats and improved efficacy of online advertising. TNSメディアインテリジェンス/CMRが発表したアメリカのインターネット広告市場規模は、IABが発表しているものよりひと回り小さい。

Canadian Media Optimization Study (CMOST)

カナダのIABのクロスメディア効果調査の第1弾。広告主はモルソン、広告会社はナインドッツ(ヘンダーソンバスに改称)、調査はダイナミックロジックとブランドスパークインターナショナル。2003年6月に、事前調査として広告非接触者グループの回答を回収。同年8月から9月にかけて、テレビ広告+インターネット広告接触者グループと、テレビ広告のみ接触者グループの回答を回収。その3グループは合わせて6000サンプル以上。テレビ広告+インターネット広告接触者グループのスコアは、タグライン連想で48%、親近感で16%、協賛連想で35%、テレビ広告のみ接触者グループのそれを上回った。アメリカのXMOSとは異なり、広告予算再配分によるシミュレーションには言及されていない。CMOSTは今後数年継続して、商品カテゴリーの幅を広げる予定。RBC保険とGMの調査が進行中。

2003年の米国インターネット広告市場の総括

ダブルクリックが昨年のインターネット広告市場についてまとめた報告書の概要は次のとおり。インターネット市場規模は20%成長して72億ドルに。ドットコム企業の出稿は後退。携帯電話のナンバーポータビリティ制導入や株式市場の回復により、関連企業の出稿が増加。広告予算中のネット広告のシェアがもっとも高い業種は求人。広告サイズでもっとも増加したのは728x90。インターネット利用者の39%がブロードバンドを利用するようになりリッチメディア広告も増加。リッチメディア広告のクリック率は低下傾向にあるが非リッチメディア広告のそれの4倍以上。ビュースルー率は上昇傾向。DART Motifで計測できるようになったインタラクションの指標は今後ベンチマークデータをリリースしていく予定(2003年第4四半期は、平均広告表示時間41.9秒、平均インタラクション時間21.9秒)。報告書の締めくくりは次のとおり。 More importantly, the marketers who really do develop cross media plans (and the cross functional organizations demanded by this) will reap the rewards of comprehensive marketing that engages consumers at all possible touchpoints and makes best use of the unique capabilities of online. ダブルクリックが作成した報告書のため、検索広告については言及されていないことに注意。

ポップアップ広告がいかにダメか

イギリスのバニーフットユニバーサリティーが36人のサンプルに対して調査。会社名やロゴまで見られる広告はわずか2%。50%の広告は読み込み終わる前に閉じられる。35%の広告は完全に無視される。会社名やロゴが表示されるまでの時間は平均8.2秒なのに対して広告が閉じられるまでの時間は平均2.5秒。

ビューポイントのビデオ広告テクノロジー

Viewpoint Corporation and SportsLine.com announced an agreement to launch Viewpoint's video ad deployment technology called AirTime for the NCAA Division I Men's Basketball Championship in March 2004. プレキャッシュ型なので回線環境に関わらずバッファリングによる遅延がない。ユニキャストがリリースしたビデオ広告とは違い、既存の枠に配信できる。ビューポイントのプレイヤーは米国のPCの64%にインストールされている。パソコンが固まりそうになるユニキャストのビデオ広告より、こちらのほうが優れているか。

中国のインターネット広告市場

日経広告研究所「日経広告研究所報212号」で中国南開大学李東進氏が解説。iリサーチ・チャイナが中国のインターネット広告市場についての報告書(China Online Advertising Research Report)を発行しているようだ。