フォーブスドットコムは編集スタッフからの異議により、ニュース記事中の有料リンクを削除したようだ。有料リンクとは、バイブラントメディアのインテリテキスト、すなわち文脈キーワード広告だ。例えば、ある銀行が「銀行」というワードを買い付けておけば、記事中の「銀行」というワードはその銀行のサイトへのリンクとなる。編集と広告の境界がなくなることについて、編集が反発するのは当然だろう。ただし、インテリテキストについてオーディエンスからの苦情は少ないという。カナダのMSNは試験採用を予定しているらしい。ポータルサイトが採用するのはそれが初めてのようだ。
ザトレードデスクのレポートによると、消費者は「ウォールドガーデン(Walled Gardens)」より「オープンインターネット(Open Internet)」の利用時間が長く、ウォールドガーデンに広告費を集中させると機会を損失する可能性があるという。 オープンインターネットの未来 | The Trade Desk https://www.thetradedesk.com/jp/open-internet その指摘に間違いはない。しかし、もし「オープンインターネットはウォールドガーデンよりよいもの」と読み解くならそれは間違いで、オープンインターネットとウォールドガーデンのそれぞれに長所があると理解すべきだろう。「オープン」という言葉には、開放的で、民主的で、透明な印象があり、一方の「ウォールド」という言葉には、閉鎖的で、独占的で、不透明な印象がある。そのせいか、ウォールドガーデンが悪者扱いされることがあるが、ウォールドガーデンではプラットフォームが利用環境やデータを集中管理しているからこそ、ブランドは正確に、安全に、容易にマーケティングを行えている。 先日たまたま見かけたビデオで、ウォールドガーデンとオープンインターネットの長所短所を整理しているシーンがあるので紹介しておく。オープンインターネットの短所を要約すると「Not Easy」だ。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000035203.html