ポータブルピープルメーター、すなわち携帯可能な個人視聴(聴取)率測定器で知られるアービトロンは、メジャーキャストの技術を利用してインターネット上の放送の視聴(聴取)率も計測している。そのアービトロンがエジソンメディアリサーチと共同で1998年8月から半年ごとに実施している調査は、2004年1月実施分で12回目。オンラインのラジオやビデオに接触するストリーミーズと呼ばれるひとは、購買力のある重要なターゲットだが、マスメディアや通常のインターネット広告がリーチしにくくストリーミング広告が有効。通常のインターネット広告がリーチしにくいという根拠は、広告ブロックソフトの普及(バナー広告ブロックソフト33%、ポップアップ広告ブロックソフト42%、電子メール広告ブロックソフト50%)と、ストリーミーズのその利用率の高さ。
ザトレードデスクのレポートによると、消費者は「ウォールドガーデン(Walled Gardens)」より「オープンインターネット(Open Internet)」の利用時間が長く、ウォールドガーデンに広告費を集中させると機会を損失する可能性があるという。 オープンインターネットの未来 | The Trade Desk https://www.thetradedesk.com/jp/open-internet その指摘に間違いはない。しかし、もし「オープンインターネットはウォールドガーデンよりよいもの」と読み解くならそれは間違いで、オープンインターネットとウォールドガーデンのそれぞれに長所があると理解すべきだろう。「オープン」という言葉には、開放的で、民主的で、透明な印象があり、一方の「ウォールド」という言葉には、閉鎖的で、独占的で、不透明な印象がある。そのせいか、ウォールドガーデンが悪者扱いされることがあるが、ウォールドガーデンではプラットフォームが利用環境やデータを集中管理しているからこそ、ブランドは正確に、安全に、容易にマーケティングを行えている。 先日たまたま見かけたビデオで、ウォールドガーデンとオープンインターネットの長所短所を整理しているシーンがあるので紹介しておく。オープンインターネットの短所を要約すると「Not Easy」だ。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000035203.html