行動ターゲティングの市場を拡大するためには、概念や手法の標準化が不可欠といわれる。標準化されれば、複数サイトを横断する行動ターゲティングを計画しやすくなる。そこでタコダシステムズは、2004年9月13日、標準的なターゲットの分類を提唱した。タコダターゲットと名付けられた分類は22分類。訪問コンテンツのフリークエンシーとリーセンシーによって判別される。タコダはこのガイドラインを、顧客メディア、広告主、広告会社などによるタスクフォースで開発したという。しかし、タコダの競合のレベニューサイエンスはこの動きに反発した。単純にターゲットの分類名を考えただけのガイドラインは、むしろ市場の成長を妨げると主張。独立機関主導の標準化が期待されるが、その道は険しいという。
ザトレードデスクのレポートによると、消費者は「ウォールドガーデン(Walled Gardens)」より「オープンインターネット(Open Internet)」の利用時間が長く、ウォールドガーデンに広告費を集中させると機会を損失する可能性があるという。 オープンインターネットの未来 | The Trade Desk https://www.thetradedesk.com/jp/open-internet その指摘に間違いはない。しかし、もし「オープンインターネットはウォールドガーデンよりよいもの」と読み解くならそれは間違いで、オープンインターネットとウォールドガーデンのそれぞれに長所があると理解すべきだろう。「オープン」という言葉には、開放的で、民主的で、透明な印象があり、一方の「ウォールド」という言葉には、閉鎖的で、独占的で、不透明な印象がある。そのせいか、ウォールドガーデンが悪者扱いされることがあるが、ウォールドガーデンではプラットフォームが利用環境やデータを集中管理しているからこそ、ブランドは正確に、安全に、容易にマーケティングを行えている。 先日たまたま見かけたビデオで、ウォールドガーデンとオープンインターネットの長所短所を整理しているシーンがあるので紹介しておく。オープンインターネットの短所を要約すると「Not Easy」だ。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000035203.html