行動ターゲティングのタコダシステムズが、テキスト広告のネットワークを今年の夏までに開始するらしい。テキスト広告というフォーマット、およびクリック単価の入札方式はグーグルやオーバーチュアと同じだ。しかし、グーグルやオーバーチュアは文脈ターゲティング、タコダは行動ターゲティングだ。過去30日間以内に自動車カテゴリーを訪問したひとにだけにターゲティングするようなことが、タコダならできる。問題はプライバシー擁護派の反発だ。現在、タコダの行動ターゲティングサービスはサイト単位で導入され、サイト運営者が個人情報を管理している。それによってプライバシー問題は抑えられている。広告ネットワークとして複数サイトをつなぐとき、もし個人情報まで相互に連携させるとしたら、プライバシー擁護派は黙っていないだろう。しかし、複数サイト間で個人情報を連携させないとしたら、広告ネットワークとしての魅力が半減してしまう。タコダの公式な見解を待ちたい。
クリエイティブエックスが、クリエイター(インフルエンサー)の制作した広告とブランドの制作した広告を大量に分析したところ、クリエイター広告はブランド広告と比較して、広告に推奨される要件を満たしていなかった。クリエイター広告のうち、冒頭3秒以内にブランドを示しているものは51%で、プラットフォームや配置ごとの推奨秒数に収まっているものは46%で、セーフゾーンを順守しているものは3%だった。クリエイターコンテンツとしての真正性を尊重するとブランドとの適合性は後回しになりがちだが、クリエイターコンテンツを広告として使用するなら広告の推奨要件をもっと満たさないといけない。クリエイター広告は戦術であり、ブランド戦略から外れた戦術であるなら無駄でしかない。 The Creator Paradox Report: Are Creators Really Effective? https://learn.creativex.com/are-creators-really-effective https://www.adweek.com/commerce/nearly-half-of-meta-creator-ads-ignore-key-best-practices/