スキップしてメイン コンテンツに移動

オグルヴィ・ワン、「Verge 2007」を開催

2007年2月28日、オグルヴィ・ワン・ジャパン デジタル・サミット「Verge 2007」が開催された。今回のテーマは、「見えてくる、Web民衆パワー」。
<基調講演「デジタル・マーケティングの先駆者たれ」>
NTTドコモの夏野剛氏。昨今は「日本は外国と違うからというのはエクスキューズに過ぎない」ことが多いと指摘。インターネットが普及した社会について、「デジタルは言い訳がウソであることを証明する」「自分のボスはだませてもコンシューマーはだませない」と批評するなど、軽快な語り口の背景に深い洞察が感じられた。
<対談「Web民衆とどう向き合うか」>
慶應大学教授でブロガーの古川享氏、脳科学者の茂木健一郎氏、グーグルの高広伯彦氏。「アメリカの社会はもとからウェブ2.0的な構造になっていた」「コミュニケーションがうまくいくのは送り手と受け手に対称性があり対等なとき」「インターネットはゲームより偶有性があり強烈なアディクションをもたらす」といった論評は、広告あるいはデジタルの世界とは異なる視座からしかできない分析であり、興味がそそられた。彼らの言葉を借りれば、脳がアンプリファイされる感じ。グーグルで「カレー 調理法」「ローストビーフ 調理法」と検索すると古川氏のブログがトップに表示されるが、MSNではそうならないという余談は笑えた。
<講演「360°デジタル・インフルエンス」>
オグルヴィ・PR・ワールドワイドのジム・ダウリング氏。広告の役割を「The purpose of ad is to sell」と端的に整理するなら、PRの役割は「PR sells via the sources people actually trust」ということになるという。その信頼できる情報源として、パーソナルメディアの重要性を指摘した。ソーシャルメディアを活用した危機管理のケーススタディーとして紹介されたのはジェットブルー航空。長時間の遅延によって人質のような扱いをされたと訴えるページがマイスペースに立ち上がったが、CEOが直接謝罪、ユーチューブにビデオを投稿した。「消費者が怒っているなら、マスコミでなく消費者に謝らなければいけない」のだという。
------------------------------
JetBlueHostage
http://www.myspace.com/jetbluehostage
A message from David Neeleman
http://www.jetblue.com/promise/
------------------------------
<来日講演「The Marketer's Confidence Gap」>
オグルヴィ・ワン・ワールドワイドのブライアン・フェザーストーンハウ氏。消費者はメディア接触時間の約2割をデジタルメディアに割いているが、広告主は予算の6%くらいしか割いていないという。注目すべきトレンドは「Consumer in control」。ユニリーバのキャンペーンで話題になったビデオのイミテーションが紹介された。
------------------------------
Dove Evolution (本物)
http://www.youtube.com/watch?v=iYhCn0jf46U
Slob Evolution
http://www.youtube.com/watch?v=I0u0wWOMIsE
------------------------------
オグルヴィ・ワン・ジャパンの代表取締役である山本恵三氏が進行役を務めたことには、温かいホスピタリティが感じられた。

このブログの人気の投稿

Twitter #拡散の科学

ツイッターが拡散の仕組みを分析した資料を公開。1,300リツイート以上のツイートとそれ未満のツイートを比較して、拡散を促進する要因を明らかにした。 世界初公開  全148ページの「 #拡散の科学 」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ なぜ人はリツイートするのか..🤔? 大量のツイートデータをもとに「バズ」を科学しました。 ー バズの目安は1300リツイート ー 人は16の熱量でリツイートする ー 拡散を狙うなら深夜1時-5時 資料のダウンロードはこちら👇 — Twitter マーケティング (@TwitterMktgJP) April 10, 2023 世界初公開|「#拡散の科学」なぜ人はリツイートするのか? https://marketing.twitter.com/ja/insights/kakusan

線形ファネルから影響マップへ

ボストンコンサルティンググループが、線形ファネルから影響マップへの移行を提唱している。これまでマーケッターは、認知から購買に至る消費者ジャーニーを直線的なファネルとして捉え、そこにさまざまなタッチポイントを強引に当てはめてきた。その旧来モデルは、戦略、予算配分、コミュニケーションを簡便に管理できて有用だが、リソース配分やメッセージの誤りにより機会を逃すリスクがある。消費者の複雑なジャーニーに対応する柔軟なフレームワークとして、影響マップを提唱している。 It’s Time for Marketers to Move Beyond the Linear Funnel https://www.bcg.com/publications/2025/move-beyond-the-linear-funnel 影響マップは、ストリーミング、スクロール、検索、ショッピングを消費者の主要な4つの行動として挙げ、それらが認知から購買までの過程の複数の段階で重複して影響を及ぼしていることを整理する。タッチポイントの影響力は、注視度、関連度、信頼度で決まる。影響力とリーチを組み合わせ、タッチポイントの優先順位を考える。複雑なアプローチになるが、AIの活用により実行できるとしている。 旧来の線形ファネルでは、「認知獲得に有効なのはビデオ。ユーチューブで認知を獲得しよう」という発想になりがちだが、グーグルによるとユーチューブは購買プロセスの全体に影響を与えているという。注視度、関連度、信頼度のそれぞれで、ユーチューブは消費者に高く評価されているという。 The new rules of influence: Rethinking the consumer journey https://business.google.com/us/think/search-and-video/video-influence-on-consumer-purchase-decision-process/