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バドワイザーがオンライン放送局を開設

2007年2月4日のスーパーボウル放映後、アンハイザーブッシュはオンライン放送局「Bud.TV」を開始した。いわば独自に「GyaO」を立ち上げたようなもの。ブランドのターゲットである21才から34才の男性が、インターネットの利用に多くの時間を割くようになったことに注目。「インターネットはテレビと同等またはそれ以上のメディアになる」と確信したという。2007年からインターネットの予算を倍増して、広告予算の10%を充当することに。このオンライン放送局には、消費者を巻き込む工夫がふたつある。ひとつは、消費者参加型番組を重視していること。リアリティショー(素人が出演するドキュメンタリーやバラエティ)を編成したり、一般から脚本や監督を募集するコンテストを実施したり。ビデオ投稿サービスも予定しているという。もうひとつは、各ビデオに「共有する」ボタンを用意していること。これは、同社のテレビ広告が自社サイトで70万回視聴されていたとき、外部のビデオ共有サイトで2,200万回視聴されていた経験に基づくという。ただし、未成年への影響を考慮してブログやSNSへの貼付は許可していない。詳細は、次のニューヨークタイムズの記事で確認できる。雑誌「WEB STRATEGY」では、ビーコンコミュニケーションズの渡辺英輝氏が解説している。
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This Web TV Is for You, Especially if You're a Male Aged 21 to 34
http://www.nytimes.com/2006/09/06/business/media/06adco.html
BrewTube
http://www.nytimes.com/2007/02/04/magazine/04BudTV.t.html
MdN「WEB STRATEGY」vol.8, p.44-45
http://www.mdn.co.jp/content/view/1798/
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線形ファネルから影響マップへ

ボストンコンサルティンググループが、線形ファネルから影響マップへの移行を提唱している。これまでマーケッターは、認知から購買に至る消費者ジャーニーを直線的なファネルとして捉え、そこにさまざまなタッチポイントを強引に当てはめてきた。その旧来モデルは、戦略、予算配分、コミュニケーションを簡便に管理できて有用だが、リソース配分やメッセージの誤りにより機会を逃すリスクがある。消費者の複雑なジャーニーに対応する柔軟なフレームワークとして、影響マップを提唱している。 It’s Time for Marketers to Move Beyond the Linear Funnel https://www.bcg.com/publications/2025/move-beyond-the-linear-funnel 影響マップは、ストリーミング、スクロール、検索、ショッピングを消費者の主要な4つの行動として挙げ、それらが認知から購買までの過程の複数の段階で重複して影響を及ぼしていることを整理する。タッチポイントの影響力は、注視度、関連度、信頼度で決まる。影響力とリーチを組み合わせ、タッチポイントの優先順位を考える。複雑なアプローチになるが、AIの活用により実行できるとしている。 旧来の線形ファネルでは、「認知獲得に有効なのはビデオ。ユーチューブで認知を獲得しよう」という発想になりがちだが、グーグルによるとユーチューブは購買プロセスの全体に影響を与えているという。注視度、関連度、信頼度のそれぞれで、ユーチューブは消費者に高く評価されているという。 The new rules of influence: Rethinking the consumer journey https://business.google.com/us/think/search-and-video/video-influence-on-consumer-purchase-decision-process/

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