ユニリーバのフレグランスボディスプレー「AXE」。店舗には5種類のフレグランスが並んでいる。しかし、パッケージだけではそれぞれの特徴が分からない。サンプル品を試せる店舗もあるが、そこで「AXE EFFECT」が発生してしまったら大変だ。そもそも小心者の男子は、「女性にモテる」ことをこれだけ前面に打ち出した商品の売場から、なるべく早く立ち去りたいはず。という心理を、ユニリーバは見抜いていたのだろう。同社はウェブサイト「THE AXE NEWS」に次いで「THE LESSON」を立ち上げた。これはただのエロおもしろいコンテンツでなく、高度に計算された店頭支援コンテンツといえる。このウェブサイトを通じて、青少年は自分にぴったりの商品を見つけられるのだ。あとはサッと手にとってレジに急げばよい。
ティックトックが、ティックトックのアプリ内で商品を販売できる機能「TikTok Shop」の国内提供を開始。すでに多数の企業が「TikTok Shop」の開設支援に名乗りを上げている。ティックトックは、ショートビデオやライブ配信で発見した商品をそのままプラットフォーム上で購入できる体験を「ディスカバリーEコマース」と呼んでいる。ブランドにとっては販売機会だがクリエイターにとっては収益化機会であり、ショップの開設そのものでなくアフィリエイト機能の活用が成功のカギになると思われる。 TikTok Shopを日本で提供開始!発見から購入までをアプリ内で完結し、新たな購買体験となる「ディスカバリーEコマース」を実現 https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/tiktok-shop-launch-japan ソーシャルメディア上のショップ機能は、すでにメタなどが先行して提供している。しかし、メタはプラットフォーム上での決済機能はアメリカでしか提供しておらず、またアメリカでも終了を予定している。 About changes to Shops and checkout on Facebook and Instagram https://www.facebook.com/business/help/1314349509894768 ティックトック以外のショップ機能が改めて注目されてもよいと思うが、ティックトックによるショップ機能の注力度が際立っているのは確かだ。