ユニリーバのフレグランスボディスプレー「AXE」。店舗には5種類のフレグランスが並んでいる。しかし、パッケージだけではそれぞれの特徴が分からない。サンプル品を試せる店舗もあるが、そこで「AXE EFFECT」が発生してしまったら大変だ。そもそも小心者の男子は、「女性にモテる」ことをこれだけ前面に打ち出した商品の売場から、なるべく早く立ち去りたいはず。という心理を、ユニリーバは見抜いていたのだろう。同社はウェブサイト「THE AXE NEWS」に次いで「THE LESSON」を立ち上げた。これはただのエロおもしろいコンテンツでなく、高度に計算された店頭支援コンテンツといえる。このウェブサイトを通じて、青少年は自分にぴったりの商品を見つけられるのだ。あとはサッと手にとってレジに急げばよい。
クリエイティブエックスが、クリエイター(インフルエンサー)の制作した広告とブランドの制作した広告を大量に分析したところ、クリエイター広告はブランド広告と比較して、広告に推奨される要件を満たしていなかった。クリエイター広告のうち、冒頭3秒以内にブランドを示しているものは51%で、プラットフォームや配置ごとの推奨秒数に収まっているものは46%で、セーフゾーンを順守しているものは3%だった。クリエイターコンテンツとしての真正性を尊重するとブランドとの適合性は後回しになりがちだが、クリエイターコンテンツを広告として使用するなら広告の推奨要件をもっと満たさないといけない。クリエイター広告は戦術であり、ブランド戦略から外れた戦術であるなら無駄でしかない。 The Creator Paradox Report: Are Creators Really Effective? https://learn.creativex.com/are-creators-really-effective https://www.adweek.com/commerce/nearly-half-of-meta-creator-ads-ignore-key-best-practices/