2007年6月6日、オンラインパブリッシャーズアソシエーション(OPA)はビデオ広告の効果測定結果を発表した。ビデオ広告の長さ(15秒または30秒)、挿入位置(プリロールまたはポストロール)、付随広告(バナーなどのありまたはなし)、広告タイプ(オンライン向けのオリジナルまたはテレビ向けの流用)の4項目について、96通りの組み合わせを評価して、広告効果へのインパクトを明らかにした。30秒と15秒を比較すると、30秒の方がアドレレバンスとブランドコンシダレーション(フルレポートが未公開なので指標名の適切な翻訳が不明)を高めた。これはビデオ広告の通説に反している。また、ハロー効果が確認された。つまり、好きなビデオに挿入されたビデオ広告はブランド評価を高めた。そして、付随広告がブランド認知を高めることも分かった。後日フルレポートがOPAのウェブサイトで公開される予定。
ザトレードデスクのレポートによると、消費者は「ウォールドガーデン(Walled Gardens)」より「オープンインターネット(Open Internet)」の利用時間が長く、ウォールドガーデンに広告費を集中させると機会を損失する可能性があるという。 オープンインターネットの未来 | The Trade Desk https://www.thetradedesk.com/jp/open-internet その指摘に間違いはない。しかし、もし「オープンインターネットはウォールドガーデンよりよいもの」と読み解くならそれは間違いで、オープンインターネットとウォールドガーデンのそれぞれに長所があると理解すべきだろう。「オープン」という言葉には、開放的で、民主的で、透明な印象があり、一方の「ウォールド」という言葉には、閉鎖的で、独占的で、不透明な印象がある。そのせいか、ウォールドガーデンが悪者扱いされることがあるが、ウォールドガーデンではプラットフォームが利用環境やデータを集中管理しているからこそ、ブランドは正確に、安全に、容易にマーケティングを行えている。 先日たまたま見かけたビデオで、ウォールドガーデンとオープンインターネットの長所短所を整理しているシーンがあるので紹介しておく。オープンインターネットの短所を要約すると「Not Easy」だ。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000035203.html