スキップしてメイン コンテンツに移動

ニールセン、オンライン広告測定に新手法

9月27日、ニールセンがオンライン広告測定システム「Nielsen Online Campaign Ratings」を開発していると発表。オンライン広告のリーチ、フリークエンシー、GRPを、デモグラフィック属性別に測定する新しいアプローチ。テレビ広告などを複合したキャンペーンとしての到達も把握できるようだ。オンライン広告は「誰がどれだけ接触したのか分からない」「他メディアの指標と比較しづらい」といわれるが、斬新な方法でそれを解決する。ニールセンのテレビとオンラインのパネルデータと、第三者の大型パブリッシャーから提供されるデモグラフィック属性を、特許出願中の技術で統合する。
------------------------------
Nielsen Unveils New Online Advertising Measurement
http://en-us.nielsen.com/content/nielsen/en_us/news/news_releases/2010/september/nielsen_unveils_newonlineadvertisingmeasurement.html
Nielsen Announces "Major Step Forward" in Online Advertising Measurement
http://blog.nielsen.com/nielsenwire/online_mobile/nielsen-announces-major-step-forward-in-online-advertising-measurement/
------------------------------
ニールセンは広告にタグを付加することで、広告の正確なインプレッション数を把握するとともに、パネルデータからデモグラフィック属性別のリーチとフリークエンシーを推定する。広告のタグは、この調査に協力しているフェイスブックなどの第三者パブリッシャーとも通信して、第三者パブリッシャーは広告接触者の匿名のデモグラフィック情報をニールセンに提供する。これらを組み合わせることで、パネルデータでは対応できない小規模なキャンペーンも正確に捕捉できるという。2010年第4四半期からP&Gやフェイスブックなどと試験を始めて、2011年に商品化するようだ。

このブログの人気の投稿

電通、TikTok広告の短期・長期の投資効率を分析

電通が、北欧の15ブランドを対象に、ティックトック広告の短期的および長期的な売上への影響をマーケティングミックスモデリングで分析した。短期的な売上に注目すると、75%の広告主にとってティックトックは投資利益率が最も高いチャネルだった。長期的な売上に注目しても、ティックトックは平均以上の投資利益率が確認された。また、クリエイティブによる売上への影響を明らかにするため、プロが制作した広告、販促メッセージを含めた戦術的UGC、販促メッセージを含めないストーリーテリングUGCを比較したところ、ストーリーテリングUGCの成果が最も高かった。ストーリーテリングUGCは視聴時間や注目を得やすく、記憶に残るため、将来の購入意思決定に寄与すると考えられる。 From Storytelling to Sales: Short and Long-Term ROI of TikTok Advertising https://ads.tiktok.com/business/en-US/blog/tiktok-dentsu-from-storytelling-to-sales-nordics https://issuu.com/tiktokforbusinesseu/docs/tiktok_dentsu_from_storytelling_to_sales

TikTokが禁止されれば、予算はInstagramへ

WARCがティックトックについて分析したレポート「Platform Insights: TikTok 2025」を作成。アメリカでティックトックの禁止措置が実現しないと仮定した場合、世界のティックトックの広告収入は2025年に324億ドルに達し、ソーシャル広告費全体の11%を占めると予測している。ティックトックが禁止されると、最も恩恵を受けるのはインスタグラムで、ユーチューブやスナップにも支出が流れるという。 Platform Insights: TikTok 2025 https://www.warc.com/content/paywall/article/Warc-Data/Platform_Insights_TikTok_2025/en-GB/159437 https://www.mediapost.com/publications/article/403921/if-not-banned-this-year-tiktok-ad-spend-projected.html

欧州IAB、リテールメディアの定義を再整理

IABヨーロッパが、リテール&コマースメディアの定義を要約した資料を公開した。用語集も更新。リテールメディアとコマースメディアの二語を、ほぼ共通の概念としてあまり区別せずに使用するようになった。 IAB Europe's Retail & Commerce Media Definitions One Pager https://iabeurope.eu/knowledge_hub/iab-europes-retail-commerce-media-definitions-one-pager/ IAB Europe’s Updated Retail & Commerce Media Glossary - March 2025 https://iabeurope.eu/knowledge_hub/iab-europes-updated-retail-commerce-media-glossary-march-2025/ リテール&コマースメディアの定義を和訳すると次の通り。 リテール&コマースメディア:リテールメディアネットワークを含むコマースメディアネットワークは、自社プラットフォームの内外を問わず、ブランドや小売業者が消費者の購買検討過程を通して商品やサービスを訴求することを可能にする。コマース/リテールデータを、計画・実施・測定に使用する。オンサイト、オフサイト、インストアの幅広い施策が含まれる。 オンサイトリテールメディア:コマースプラットフォームや小売業者のプロパティ上で販売される広告。コマースプラットフォームや小売業者が所有し運営しているウェブサイトやアプリがその典型。スポンサードプロダクトやスポンサードディスプレイなど。 オフサイトリテールメディア:コマースプラットフォームや小売業者が所有・運営するウェブサイトやアプリ以外の第三者パートナーの広告在庫に、小売業者のデータを連携して使用する。 インストアリテールメディア:計画・実施・測定に小売業者のデータを使用する店舗内の広告。