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日本でも「Google インスタント検索」を開始

グーグルは2010年9月から海外で「インスタント検索」を展開している。検索窓に文字が入力され始めると、入力の終了しないうちから予測キーワードに基づく検索結果と広告を自動的に表示する機能だ。このインスタント検索が、日本でも4月23日から提供され始めたようだ(すべての利用者に提供されているのか不明)。この機能により、検索連動型広告のパフォーマンスに影響を受ける広告主も出てくると推測される。その詳細は、過去に投稿した次の記事の通り。
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「Google インスタント検索」による広告への影響
http://blog.netadreport.com/2010/09/google.html
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例えば、検索窓に「あ」と入力すると、グーグルは「アマゾン」と検索されると予測して、「アマゾン」の検索結果と広告を表示する。「あ」と入力したまま入力をやめて「アマゾン」の検索結果が3秒以上表示されると、そこに表示された広告はインプレッションがカウントされる。また、「海外留学」と入力しようとすると、「かいg」から「かいがいry」と入力するうちは「海外旅行」の広告が表示され、ついそれに反応してしまうかもしれない。つまり、インスタント検索によって、広告のインプレッション、クリック率、品質スコアなどの変動が発生しうる。ところで、海外でインスタント検索が開始されたころ、エフィシェントフロンティアはグーグルの予測するキーワードにブランド名が多いことを指摘した。
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Google Instant's Brand Bias
http://blog.efrontier.com/insights/2010/10/google-instants-brand-bias.html
Google Instant: Brand Analysis in the UK
http://blog.efrontier.com/insights/2010/10/google-instant-brand-analysis-in-the-uk.html
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日本のグーグルでも、すべての平仮名とアルファベットについて、エフィシェントフロンティアと同じ方法で調査してみた。調査結果は次のフェイスブックのファン限定ページで公開している。
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Google Instant: Brand Analysis in Japan
http://www.facebook.com/netadreport?v=app_4949752878
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インスタント検索の利用者の反応をツイッターで検索してみると、不慣れなせいもあるだろうが評判はあまりよくないようだ。しかし、グーグルは4月19日に公開した「Google Toolbar 7」(日本語版は未公開)にもインスタント検索を搭載するなど、推進を強化している。

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