話題のジューストを試用してみた。P2Pの技術を採用しているだけあって、ビデオは予想以上に快適に視聴できた。任意のキーワードで検索すると、番組と並列して広告もリストされた。コンピューターや自動車と検索してみて、ヒューレットパッカード、インテル、オペルのビデオ広告を確認した。多数の広告を見つけられなかったのは、日本から視聴していることや性年齢といった属性によって制限を受けているからかもしれない。ビデオ広告の再生中にプレイヤー上部の「Explore this program's interactive feature」をクリックすると、画面に透過レイヤーが被さり、ウェブサイトへのリンクなどが現れた。このレイヤーでは、ゲームなどの高度なインタラクションもできるという。プレイヤー下部の「Show information about the program」をクリックすると、テキストによるビデオ広告の紹介が現れた。そこには「Joost Link」という、そのビデオ広告のユニークなアドレスも含まれている。これらのビデオ広告はプリロールやミッドロールとして強制挿入されると考えられるが、その条件は不明。広告だらけにならないように挿入頻度などは配慮されるはず。広告主にはどのように広告を買い付けるのか。一般のテレビと同じように、視聴者の居住地、チャンネルや番組、日時の指定はできるのでは。性年齢といった視聴者の登録属性の指定、番組メタデータとのマッチング、視聴履歴に基づくターゲティングまでできるかもしれない。
電通が、北欧の15ブランドを対象に、ティックトック広告の短期的および長期的な売上への影響をマーケティングミックスモデリングで分析した。短期的な売上に注目すると、75%の広告主にとってティックトックは投資利益率が最も高いチャネルだった。長期的な売上に注目しても、ティックトックは平均以上の投資利益率が確認された。また、クリエイティブによる売上への影響を明らかにするため、プロが制作した広告、販促メッセージを含めた戦術的UGC、販促メッセージを含めないストーリーテリングUGCを比較したところ、ストーリーテリングUGCの成果が最も高かった。ストーリーテリングUGCは視聴時間や注目を得やすく、記憶に残るため、将来の購入意思決定に寄与すると考えられる。 From Storytelling to Sales: Short and Long-Term ROI of TikTok Advertising https://ads.tiktok.com/business/en-US/blog/tiktok-dentsu-from-storytelling-to-sales-nordics https://issuu.com/tiktokforbusinesseu/docs/tiktok_dentsu_from_storytelling_to_sales