スキップしてメイン コンテンツに移動

英国ネット広告費、主要民放テレビを上回る

2008年8月14日、イギリスの放送と通信の規制監督機関であるOfcom(Office of Communications)が、放送と通信についての報告書「The Communications Market 2008」を発行。それによると、2007年のイギリスのインターネット広告費は前年比39.5%増の28億ポンド。過去5年間の成長率は年率平均で70.2%。2007年のインターネット広告費は、雑誌広告費と屋外広告費の合計とほぼ同額となり、総広告費の18.9%を占めた。一方、テレビ広告費はこの数年横ばいで、2007年は35億ポンド。そのうち主要民放チャンネル(ITV1、Channel 4、S4C、Five)の広告費は24億ポンド。インターネット広告費が主要民放チャンネルの広告費を上回ったのは初めてだという。
------------------------------
The Communications Market 2008
http://www.ofcom.org.uk/research/cm/cmr08/
------------------------------

このブログの人気の投稿

#じゃがりこリズムチャレンジ

カルビーが「じゃがりこリズムチャレンジ」キャンペーンを開催。テレビ広告のリズムに合わせたビデオの投稿を募っている。ティックトックのキャンペーンツールはマインドフリー「TikQ」を採用。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001454.000030525.html

アルゴリズム主導の広告が成長

電通グループの「世界の広告費成長率予測(2024~2027)」によると、アルゴリズム主導の広告(algorithmically-enabled ad spend)が世界の広告市場の成長を牽引するという。 電通グループ、「世界の広告費成長率予測(2024~2027)」を発表 https://www.group.dentsu.com/jp/news/release/001375.html 総広告費に占めるアルゴリズム主導の広告の割合は、2024年には59.5%、そして2027年には79.0%にも達する見通しであり、今後のメディア戦略に大きな影響を与え、市場の成長を大きく牽引します。 アルゴリズム主導の広告(費)は、英語では「algorithmically-enabled ad spend」と表現されている。レポートには「algorithm-driven」「algorithm-led」という表現もある。 Global Ad Spend Forecasts 2025: 5.9% Growth Predicted as Algorithmic Strategies Reshape Media Investments https://www.dentsu.com/uk/en/media-and-investors/global-ad-spend-forecasts-2025-5.9-percent-growth-predicted-as-algorithmic-strategies-reshape-media-investments As the industry enters what dentsu identifies as the algorithmic era, data-enabled advertising will increasingly shape media strategies, with algorithmically-enabled ad spend forecasted to reach 79.0% of total ad spend by 2027. Ad Spend Dec 2024 - dentsu Global Ad Spend Forecasts Dec 2024 https://insight.dentsu.com/ad-sp...

ウォールドガーデンか、オープンインターネットか

ザトレードデスクのレポートによると、消費者は「ウォールドガーデン(Walled Gardens)」より「オープンインターネット(Open Internet)」の利用時間が長く、ウォールドガーデンに広告費を集中させると機会を損失する可能性があるという。 オープンインターネットの未来 | The Trade Desk https://www.thetradedesk.com/jp/open-internet その指摘に間違いはない。しかし、もし「オープンインターネットはウォールドガーデンよりよいもの」と読み解くならそれは間違いで、オープンインターネットとウォールドガーデンのそれぞれに長所があると理解すべきだろう。「オープン」という言葉には、開放的で、民主的で、透明な印象があり、一方の「ウォールド」という言葉には、閉鎖的で、独占的で、不透明な印象がある。そのせいか、ウォールドガーデンが悪者扱いされることがあるが、ウォールドガーデンではプラットフォームが利用環境やデータを集中管理しているからこそ、ブランドは正確に、安全に、容易にマーケティングを行えている。 先日たまたま見かけたビデオで、ウォールドガーデンとオープンインターネットの長所短所を整理しているシーンがあるので紹介しておく。オープンインターネットの短所を要約すると「Not Easy」だ。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000035203.html