2005年6月2日、バーストメディアはクッキーについての独自調査の結果を発表した。1万人を超える14才以上のインターネット利用者が対象。クッキーを「聞いたことがない」というひとは30.4%。クッキーを知っているひとにさまざまな質問をしたところ、その理解不足が浮き彫りになった。「クッキーは削除すべきもの」という意見に対しては、26.5%が肯定、27.3%が否定、47.7%は判断できなかった。48.1%はクッキーを削除した経験があり、38.4%は月に1回以上削除している。クッキーの削除経験やその頻度が高いのは、性別では女性より男性、年齢別では25才から54才。クッキーを削除する理由としては、「リクエストしていないものは何であれ削除する」が44.9%、「ウェブサーフィンをモニターされたくない」が44.6%、「パソコンが遅くなる」が40.9%、「個人情報が漏れそう」が34.6%、「アンチスパイウェアソフトに削除をすすめられた」が31.6%、「特に理由はないが望まない」が27.3%、「そのウェブサイトにいることを知らせたくない」が22.1%、「パソコンに害を与えそう」が16.4%。
ボストンコンサルティンググループが、線形ファネルから影響マップへの移行を提唱している。これまでマーケッターは、認知から購買に至る消費者ジャーニーを直線的なファネルとして捉え、そこにさまざまなタッチポイントを強引に当てはめてきた。その旧来モデルは、戦略、予算配分、コミュニケーションを簡便に管理できて有用だが、リソース配分やメッセージの誤りにより機会を逃すリスクがある。消費者の複雑なジャーニーに対応する柔軟なフレームワークとして、影響マップを提唱している。 It’s Time for Marketers to Move Beyond the Linear Funnel https://www.bcg.com/publications/2025/move-beyond-the-linear-funnel 影響マップは、ストリーミング、スクロール、検索、ショッピングを消費者の主要な4つの行動として挙げ、それらが認知から購買までの過程の複数の段階で重複して影響を及ぼしていることを整理する。タッチポイントの影響力は、注視度、関連度、信頼度で決まる。影響力とリーチを組み合わせ、タッチポイントの優先順位を考える。複雑なアプローチになるが、AIの活用により実行できるとしている。 旧来の線形ファネルでは、「認知獲得に有効なのはビデオ。ユーチューブで認知を獲得しよう」という発想になりがちだが、グーグルによるとユーチューブは購買プロセスの全体に影響を与えているという。注視度、関連度、信頼度のそれぞれで、ユーチューブは消費者に高く評価されているという。 The new rules of influence: Rethinking the consumer journey https://business.google.com/us/think/search-and-video/video-influence-on-consumer-purchase-decision-process/