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YouTube時代の大統領選挙

大柴ひさみ氏の著書「YouTube時代の大統領選挙」をいただいた。アメリカ在住のマーケッターが見たオバマキャンペーンのドキュメント。著者がブログに投稿した記事の変遷を通じて、市民を巻き込んだオバマ旋風を追体験できる(著者がオバマ氏の支持者であることを割り引いて読むべきかもしれないが)。この本の中では「インスパイア」という表現がよく出てくる。オバマ氏の言動が市民をインスパイアするというのは、感激させたりその気にさせたりするという意味だ。オバマ氏の政策にインスパイアされたというよりは、正直に本音で向き合おうとする真摯な態度、ソーシャルメディアで直接会話しようとする姿勢にひかれていったように感じられる。「Yes We Can」というスローガンに象徴されるように、「I」でなく「We」を主語として語りかけたことが、市民に共感や自信を与えたようだ。オバマ氏をひとつのブランドととらえれば、オバマキャンペーンの成功はマーケッターにとって示唆に富んだケーススタディになるだろう。大統領就任直後にホワイトハウスのウェブサイトの運営方針として打ち出されたキーワード「Communication」「Transparency」「Participation」は、オバマ氏の施政方針でもあろうし、多くのブランドが消費者とのエンゲージメントを得るために満たすべき属性ともいえるのではないだろうか。

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Twitter #拡散の科学

ツイッターが拡散の仕組みを分析した資料を公開。1,300リツイート以上のツイートとそれ未満のツイートを比較して、拡散を促進する要因を明らかにした。 世界初公開  全148ページの「 #拡散の科学 」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ なぜ人はリツイートするのか..🤔? 大量のツイートデータをもとに「バズ」を科学しました。 ー バズの目安は1300リツイート ー 人は16の熱量でリツイートする ー 拡散を狙うなら深夜1時-5時 資料のダウンロードはこちら👇 — Twitter マーケティング (@TwitterMktgJP) April 10, 2023 世界初公開|「#拡散の科学」なぜ人はリツイートするのか? https://marketing.twitter.com/ja/insights/kakusan

線形ファネルから影響マップへ

ボストンコンサルティンググループが、線形ファネルから影響マップへの移行を提唱している。これまでマーケッターは、認知から購買に至る消費者ジャーニーを直線的なファネルとして捉え、そこにさまざまなタッチポイントを強引に当てはめてきた。その旧来モデルは、戦略、予算配分、コミュニケーションを簡便に管理できて有用だが、リソース配分やメッセージの誤りにより機会を逃すリスクがある。消費者の複雑なジャーニーに対応する柔軟なフレームワークとして、影響マップを提唱している。 It’s Time for Marketers to Move Beyond the Linear Funnel https://www.bcg.com/publications/2025/move-beyond-the-linear-funnel 影響マップは、ストリーミング、スクロール、検索、ショッピングを消費者の主要な4つの行動として挙げ、それらが認知から購買までの過程の複数の段階で重複して影響を及ぼしていることを整理する。タッチポイントの影響力は、注視度、関連度、信頼度で決まる。影響力とリーチを組み合わせ、タッチポイントの優先順位を考える。複雑なアプローチになるが、AIの活用により実行できるとしている。 旧来の線形ファネルでは、「認知獲得に有効なのはビデオ。ユーチューブで認知を獲得しよう」という発想になりがちだが、グーグルによるとユーチューブは購買プロセスの全体に影響を与えているという。注視度、関連度、信頼度のそれぞれで、ユーチューブは消費者に高く評価されているという。 The new rules of influence: Rethinking the consumer journey https://business.google.com/us/think/search-and-video/video-influence-on-consumer-purchase-decision-process/