ビルコムの太田滋氏の著書「WebPRのしかけ方」をいただいた。ビルコムはユニクロなどをクライアントに抱えているPR会社。オンラインの消費者行動を「購買プロセス」(気づく・わかる・比べる・買う)と「情報発信プロセス」(触れる・調べる・書く・つながる)に分類して、「WebPR」ではそれぞれに施策を用意するという。PRは第三者を通じて情報を発信するため、消費者に受け入れてもらいやすい。しかし、第三者をコントロールすることは難しく、不確実性が高い。そこで、PR会社の専門的な知見による戦略の立案と実行が求められる。一方、広告は伝えたいメッセージを伝えたいだけ露出できるので、広告会社はその確実性に甘えてきたところもあるだろう。しかし、ソーシャルメディアが台頭してきたいま、マスメディアだけを確実にコントロールしても成果を期待できないことは、広告会社も気付いている。このところPRが注目されているが、広告かPRかという次元を超えて発想していきたい。その視点においても、消費者をいかに動かすかという論考は参考になるものだった。
センサータワーが、日本のインスタグラム、フェイスブック、ティックトック、Xの広告費の推計を公開。2023年11月から2024年10月までの12カ月間の広告費について、インスタグラムは26億ドル、フェイスブックは9億ドル、ティックトックは5億ドルと推計している。Xは、広告のインプレッションではティックトックを上回っているが、広告費としてはティックトックの半分程度であることがグラフから読み取れる。あくまで推計であり、各プラットフォームの実際の広告売上は分からない。 2024年日本のデジタル広告インサイト https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000100064.html