イーマーケッターより。アメリカのインターネット広告費、SNS広告費、ビデオ広告費の予測を紹介しつつ、統計では読み取りにくいメディアの変容が根底で進行していると指摘している。その変容とは、第一にメディアの断片化。ただし、広告ネットワークの成長によりリーチを犠牲にすることなく確度の高いターゲティングが可能になってきたという。第二に、インターネットがキャンペーンの中核を担うようになったこと。インターネットの測定指標が統合化されたメディアプランの調整に役立つという。第三に、必要悪だった広告の終焉。消費者がメディアの支配を強め、邪魔で退屈な広告は飛ばされるようになった。消費者は広告を信用せず、むしろ自らコンテンツを作成して流通させるようになった。今日の消費者とエンゲージするためには、広告をコンテンツに昇華させなければならないという。消費者が引き込まれ、探索したり共有したくなるようなコンテンツに。
クリエイティブエックスが、クリエイター(インフルエンサー)の制作した広告とブランドの制作した広告を大量に分析したところ、クリエイター広告はブランド広告と比較して、広告に推奨される要件を満たしていなかった。クリエイター広告のうち、冒頭3秒以内にブランドを示しているものは51%で、プラットフォームや配置ごとの推奨秒数に収まっているものは46%で、セーフゾーンを順守しているものは3%だった。クリエイターコンテンツとしての真正性を尊重するとブランドとの適合性は後回しになりがちだが、クリエイターコンテンツを広告として使用するなら広告の推奨要件をもっと満たさないといけない。クリエイター広告は戦術であり、ブランド戦略から外れた戦術であるなら無駄でしかない。 The Creator Paradox Report: Are Creators Really Effective? https://learn.creativex.com/are-creators-really-effective https://www.adweek.com/commerce/nearly-half-of-meta-creator-ads-ignore-key-best-practices/