マイクロソフトは電通と共同で、マイクロソフト「MSN」フロントページの「Super BB MOF」(マウスオーバーフローティングバナー≒エクスパンダブルバナー)の広告認知率を調査したという。クッキーにより広告接触回数とマウスオーバー回数を判定したようだ。それによると、通常バナー(拡大前バナー)の広告認知率が35%なのに対して、フローティングバナー(拡大後バナー)のそれは74%。広告認知率はマウスオーバー1回なら66.0%、2回なら77.8%、3~4回なら84.6%、5回以上なら87.7%だった。ユニークで価値のある資料だ。
ザトレードデスクのレポートによると、消費者は「ウォールドガーデン(Walled Gardens)」より「オープンインターネット(Open Internet)」の利用時間が長く、ウォールドガーデンに広告費を集中させると機会を損失する可能性があるという。 オープンインターネットの未来 | The Trade Desk https://www.thetradedesk.com/jp/open-internet その指摘に間違いはない。しかし、もし「オープンインターネットはウォールドガーデンよりよいもの」と読み解くならそれは間違いで、オープンインターネットとウォールドガーデンのそれぞれに長所があると理解すべきだろう。「オープン」という言葉には、開放的で、民主的で、透明な印象があり、一方の「ウォールド」という言葉には、閉鎖的で、独占的で、不透明な印象がある。そのせいか、ウォールドガーデンが悪者扱いされることがあるが、ウォールドガーデンではプラットフォームが利用環境やデータを集中管理しているからこそ、ブランドは正確に、安全に、容易にマーケティングを行えている。 先日たまたま見かけたビデオで、ウォールドガーデンとオープンインターネットの長所短所を整理しているシーンがあるので紹介しておく。オープンインターネットの短所を要約すると「Not Easy」だ。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000035203.html