2007年7月17日に楽天が「楽天ダイナミックアド」を開始してから1ヶ月が経過した。「インターネット広告のひみつ」における7月18日から8月17日までのパフォーマンスを分析したところ、楽天ダイナミックアドのクリック数はアドセンスの約4分の1、楽天ダイナミックアドの報酬はアドセンスの約16分の1だった(1ドル115円換算)。広告ユニットの掲載数と位置の劣勢を考慮すれば、楽天ダイナミックアドのパフォーマンスは高く評価できよう。現在のところコンバージョン率は4.25%だが、クッキーが30日間有効なようなので、最終的には5%から6%に届くと推測される。クッキーのおかげで、思いがけない報酬を得ることがある。しかし、成果の承認が拒まれ、思いがけずに報酬を失う心配もある。
ザトレードデスクのレポートによると、消費者は「ウォールドガーデン(Walled Gardens)」より「オープンインターネット(Open Internet)」の利用時間が長く、ウォールドガーデンに広告費を集中させると機会を損失する可能性があるという。 オープンインターネットの未来 | The Trade Desk https://www.thetradedesk.com/jp/open-internet その指摘に間違いはない。しかし、もし「オープンインターネットはウォールドガーデンよりよいもの」と読み解くならそれは間違いで、オープンインターネットとウォールドガーデンのそれぞれに長所があると理解すべきだろう。「オープン」という言葉には、開放的で、民主的で、透明な印象があり、一方の「ウォールド」という言葉には、閉鎖的で、独占的で、不透明な印象がある。そのせいか、ウォールドガーデンが悪者扱いされることがあるが、ウォールドガーデンではプラットフォームが利用環境やデータを集中管理しているからこそ、ブランドは正確に、安全に、容易にマーケティングを行えている。 先日たまたま見かけたビデオで、ウォールドガーデンとオープンインターネットの長所短所を整理しているシーンがあるので紹介しておく。オープンインターネットの短所を要約すると「Not Easy」だ。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000035203.html