7月19日、メーラメーラーが「Email Marketing Metrics Report」を公開。2004年の初回以来、今回で10回目のレポートとなるが、2009年下半期に配信された電子メールのクリック率は過去最大の落ち込みを記録した。2009年上半期までは2%台後半で推移していたが、下半期に1.6%まで急落。この原因のひとつとして、電子メールクライアントのフィッシング詐欺対策の強化が挙げられている。送信者がアドレス帳に登録されているか、受信者がリンクを有効にしない限り、電子メールのリンクを無効にする措置が広まっている。また、リスト疲労、すなわち受信者の興味の喪失も原因として挙げられている。しかし、これらの原因でここまでクリック率が低下するものだろうか。次回以降のレポートも継続して注視したい。
クリエイティブエックスが、クリエイター(インフルエンサー)の制作した広告とブランドの制作した広告を大量に分析したところ、クリエイター広告はブランド広告と比較して、広告に推奨される要件を満たしていなかった。クリエイター広告のうち、冒頭3秒以内にブランドを示しているものは51%で、プラットフォームや配置ごとの推奨秒数に収まっているものは46%で、セーフゾーンを順守しているものは3%だった。クリエイターコンテンツとしての真正性を尊重するとブランドとの適合性は後回しになりがちだが、クリエイターコンテンツを広告として使用するなら広告の推奨要件をもっと満たさないといけない。クリエイター広告は戦術であり、ブランド戦略から外れた戦術であるなら無駄でしかない。 The Creator Paradox Report: Are Creators Really Effective? https://learn.creativex.com/are-creators-really-effective https://www.adweek.com/commerce/nearly-half-of-meta-creator-ads-ignore-key-best-practices/