スキップしてメイン コンテンツに移動

Internet Marketing & Creative Forum 2008

2008年4月23日、宣伝会議が「Internet Marketing & Creative Forum 2008」を開催。魅力的なプログラムの中でもひときわ気になっていた、松下電器産業の岡康之氏とトライバルメディアハウスの池田紀行氏のセミナーに出席。岡氏は「オキシライド乾電池」の「有人飛行プロジェクト」で有名。池田氏もクチコミによる伝播を考慮したユニークなキャンペーンを次々と仕掛けている。
------------------------------
インフルエンサーを巻き込むWebマーケティング
松下電器産業 岡康之氏
岡氏は「オキシライド乾電池」の「有人飛行プロジェクト」を成功させたあと、「きれいなおねえさんは、好きですか。」キャンペーンを担当。「きれいな・・・」は1992年から継続している息の長いキャンペーンだが、2007年はインフルエンサーの活用に注目。「PREMIUM MEMBER 2007 in ASIA」として、キャンペーンを支援してくれる「美」に敏感な女性を募集した。日本の各市区町村とアジアの街から2,007名を選出。ポジティブなバズを生み出すため、落選者を大量発生させるミスコンとは逆の発想をとった。当選したプレミアムメンバーにはもれなく商品を提供して、その感想をウェブに集約。また、広告の出演者やイベントの協力者をプレミアムメンバーから募集。街頭イベントでは、プレミアムメンバーがコンパニオンより熱心に商品を推奨した。非日常性や優位性をともなうさまざまな感動体験を提供して、自発的でポジティブなバズの増幅を図った。2008年は「PREMIUM MEMBER 2008 in ASIA」として、継続メンバー1,208名のほかに新規メンバー800名を選出する。
http://www.kireone.jp/
------------------------------
次世代コミュニケーションデザイン - クチコミ・バズ・バイラルの本質
トライバルメディアハウス 池田紀行氏
アテンションの争奪戦により広告が利きにくい時代に。生活者にとって広告は邪魔者。信号の左右どちらが赤か青か思い出せないように、見ているようで見ていない。広告メッセージはエンタメコンテンツに変換しなければならない。競合の広告出稿量だけ見ていてもダメ。生活者のアテンションの競合状況はもっと激烈。コミュニケーションデザインを考えるうえで重要なポイントは、ジブンゴト化(他人事から自分事へ)、ストーリー開発(スペックでなく物語を)、クロスメディア(メディア発想からコンテンツ発想へ)。次世代コミュニケーションデザインのキーワードは、ターゲティング、エンタテインメント的価値、クチコミマーケティング。コクヨS&T「ドットライナーラベルメモ」、ソフトバンク・ヒューマンキャピタル「イーキャリア」の事例を含む講演資料は、トライバルメディアハウスのウェブサイトおよび池田氏のブログで配布している。
http://www.tribalmedia.co.jp/
http://www.tribalmarketinglab.jp/communitainment/2008/04/internet-market.html
------------------------------
宣伝会議の蓮間さま、ありがとうございました。

このブログの人気の投稿

インスタグラム、リールを優先

インスタグラムは、月間利用者数が30億を超えたと発表。同時に、アプリ起動時にリールを優先して表示する試験をインドで開始することを明らかにした(先日公開されたiPad用アプリと類似の仕様)。また、グローバルでも機能の構成を見直し、DMをナビゲーションバーの中央に配置する。 In India, Instagram debuts a Reels-first experience for its mobile app https://about.fb.com/news/2025/09/in-india-instagram-debuts-a-reels-first-experience-for-its-mobile-app/ インスタグラムの責任者であるアダムモッセーリ氏によると、インスタグラムの成長はDMとリールとおすすめが牽引している。今回の変更はその動向を反映したものといえよう。 View this post on Instagram A post shared by Adam Mosseri (@mosseri) 各種プラットフォームのナビゲーションバーの配置は、サービス提供者の期待や思惑が反映されるため、注目している。ユーチューブやティックトックなど、新規投稿ボタンをナビゲーションバーの中央に配置するものが多いが、インスタグラムはDMを中央に配置することにした。Xは「Grok」を中央に配置していて、AIアシスタントに注力していることが分かる。一方、LINEヤフーは「LINE」のナビゲーションバーの中央を「VOOM」から「ショッピング」に変更する予定だ(2025年度第2四半期決算説明会資料より)。縦型短尺ビデオの流行に対応すべく「VOOM」を前面に打ち出したものの、競合のティックトックなどは強力であり、ショッピングに勝ち筋を見つけようとしているのではないか。

「TikTok Shop」の国内売上、初年度500億円の見込み

studio15は、6月末から日本でも提供が開始された「TikTok Shop」の初年度の流通取引総額を約500億円と予測。 TikTok Shop日本市場、ローンチ後1年で約500億円規模へ https://studio15.co.jp/news/20251016 Blinxやライブコマースも市場規模を推計している。 Blinxの発表 https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/168016 ライブコマースの発表 https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/163027

Mastercard Commerce Media

マスターカードが「Mastercard Commerce Media」を発表。コマースメディア機能を備えた決済ネットワークとして、スマートでパーソナライズされたコマースを推進する。2万5,000社の広告主と5億人の登録消費者を抱えており、マスターカードが処理する取引(2024年は1,600億件以上)から得られるインサイトを活用して、幅広い広告主に成果を提供する。シティ、WPP、アメリカン航空、マイクロソフトと戦略的に連携。適切な消費者にパーソナライズされたオファーを提示し、登録カードによる決済で成果となる。 Powering smarter and more personal advertising with Mastercard Commerce Media https://www.mastercard.com/us/en/news-and-trends/press/2025/september/powering-smarter-and-more-personal-advertising-with-mastercard-commerce-media.html Mastercard Commerce Media built for trusted results https://www.mastercard.com/us/en/business/consumer-acquisition-and-engagement/mastercard-commerce-media.html