「新サラファイン/新シルキードライ 10万人トライアルキャンペーン」は、オンラインでスロットマシンを回し、絵柄がそろうと商品の引換券が発行される仕組み。テレビ広告、新聞広告、折込チラシなどでキャンペーンサイトを告知したところ、アクセスが集中してシステムが不安定に。想定を上回る応募があり、テレビ広告の放送を中止する措置もしたという。6月9日から開始されたキャンペーンだが、10日の10時前には終了した。人気が殺到したという側面だけをとらえれば、成功事例のようだが、連続して何度でも応募でき、何度でも当選する仕組みが、システムの負荷を増大させていた。この甘さが注目され、2ちゃんねるではいわゆる「乞食祭り」が発生。システムが不安定なせいで参加できないひともいた一方で、多数の引換券を取得したひとも少なくない。「シャツには一生困らない」というほど大量の引換券を取得したひともいたようだ。不正や不公平のまかり通るキャンペーンほど、消費者を失望させるものはない。
電通が、北欧の15ブランドを対象に、ティックトック広告の短期的および長期的な売上への影響をマーケティングミックスモデリングで分析した。短期的な売上に注目すると、75%の広告主にとってティックトックは投資利益率が最も高いチャネルだった。長期的な売上に注目しても、ティックトックは平均以上の投資利益率が確認された。また、クリエイティブによる売上への影響を明らかにするため、プロが制作した広告、販促メッセージを含めた戦術的UGC、販促メッセージを含めないストーリーテリングUGCを比較したところ、ストーリーテリングUGCの成果が最も高かった。ストーリーテリングUGCは視聴時間や注目を得やすく、記憶に残るため、将来の購入意思決定に寄与すると考えられる。 From Storytelling to Sales: Short and Long-Term ROI of TikTok Advertising https://ads.tiktok.com/business/en-US/blog/tiktok-dentsu-from-storytelling-to-sales-nordics https://issuu.com/tiktokforbusinesseu/docs/tiktok_dentsu_from_storytelling_to_sales