スキップしてメイン コンテンツに移動

カンヌ広告祭、偽広告への対応方針を策定

2009年10月14日、カンヌ国際広告祭は偽広告への対応方針を発表。ワンショウのように偽広告を応募した広告会社に罰則を用意するのは不適切との考えから、個人に対する罰則にとどめた。
------------------------------
Statement From Cannes Lions On 'Scam' Entries (summary)
1) Was the work approved and paid for by the client and was it run using media space paid for by the client?
2) If an entry fails to meet this or other entry criteria, we will withdraw the award and make an appropriate announcement.
3) If we deem it is required, we will ban the individuals involved from entering our awards for a specific period of time which will be decided at that time.
------------------------------
偽広告を応募した会社で働いているという理由で、無関係なクリエイターが不利益を受けるべきではないという。広告賞の運営者としては、広告会社単位で処罰すると応募が減って利益が出ないという事情もあるかもしれない。このような偽広告への罰則規定が用意されることで、広告賞はクリエイターにとって「名声を得る場」でなく、「名声を得るか職を失う場」になる。偽広告の明確な定義が求められよう。

このブログの人気の投稿

ウォールドガーデンか、オープンインターネットか

ザトレードデスクのレポートによると、消費者は「ウォールドガーデン(Walled Gardens)」より「オープンインターネット(Open Internet)」の利用時間が長く、ウォールドガーデンに広告費を集中させると機会を損失する可能性があるという。 オープンインターネットの未来 | The Trade Desk https://www.thetradedesk.com/jp/open-internet その指摘に間違いはない。しかし、もし「オープンインターネットはウォールドガーデンよりよいもの」と読み解くならそれは間違いで、オープンインターネットとウォールドガーデンのそれぞれに長所があると理解すべきだろう。「オープン」という言葉には、開放的で、民主的で、透明な印象があり、一方の「ウォールド」という言葉には、閉鎖的で、独占的で、不透明な印象がある。そのせいか、ウォールドガーデンが悪者扱いされることがあるが、ウォールドガーデンではプラットフォームが利用環境やデータを集中管理しているからこそ、ブランドは正確に、安全に、容易にマーケティングを行えている。 先日たまたま見かけたビデオで、ウォールドガーデンとオープンインターネットの長所短所を整理しているシーンがあるので紹介しておく。オープンインターネットの短所を要約すると「Not Easy」だ。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000035203.html

スマホを退屈にするアプリ「The Boring Mode」

ハイネケンが、スマートフォンを退屈にするアプリ「The Boring Mode」を日本でも提供。ハイネケンは、人と人が実際に交流することの大切さ、リアルが充実することの楽しさを改めて実感してもらうため、このアプリを開発した。 ハイネケンが「リアルが充実する」アプリをリリース! #世界一退屈なスマホ #TheBoringMode #スマホがガラケーに #退屈モード #ビールを売るな楽しい時間を売れ #TheBoringPhone #課金要素ゼロ #課金ポイントゼロ #完全無料アプリ #スマホ中毒状態を抜け出したい #リアルが充実 #iPhone #Android pic.twitter.com/jezEjq4dXY — Heineken Japan (@heineken_jp) October 22, 2024 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000124676.html