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次世代マーケティングプラットフォーム

時事通信社の湯川鶴章氏から著書「次世代マーケティングプラットフォーム」をいただいた。「広告の周縁が広告の終焉を加速する」には同意。広告会社が終焉(または縮小均衡)を避けるためには、周縁のビジネスにも手を広げるべきだろう。しかし、テクノロジーがカギとなる周縁のビジネスに、広告会社が既存のリソースで対応することは困難だ。これまでの広告ビジネスは極めてアナログであり、テクノロジーで競争するという慣習が広告会社にはない。広告市場は戦後ほぼ一貫して成長してきたため、ビジネスモデルを変革するほどの危機に直面したりそれを乗り越えたりといった経験が広告会社にはない。そもそも、危機を危機として正しくとらえる感覚すら麻痺しているかもしれない。周縁への対応については、広告会社より印刷会社のほうが何枚も上手だろう。印刷の周縁に絶えず目を配ってきた印刷会社は、この数十年で事業領域を一変させている。そのような変革の遺伝子が広告会社にはない。このところマスメディアの広告費が縮小しているが、これは不景気のせいなのだろうか。周縁のせいではないのか。景気が回復しても広告費が回復しないとき、広告会社はいよいよ「広告の周縁が広告の終焉を加速」していることに気付くだろう。

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カルビーが「じゃがりこリズムチャレンジ」キャンペーンを開催。テレビ広告のリズムに合わせたビデオの投稿を募っている。ティックトックのキャンペーンツールはマインドフリー「TikQ」を採用。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001454.000030525.html

ウォールドガーデンか、オープンインターネットか

ザトレードデスクのレポートによると、消費者は「ウォールドガーデン(Walled Gardens)」より「オープンインターネット(Open Internet)」の利用時間が長く、ウォールドガーデンに広告費を集中させると機会を損失する可能性があるという。 オープンインターネットの未来 | The Trade Desk https://www.thetradedesk.com/jp/open-internet その指摘に間違いはない。しかし、もし「オープンインターネットはウォールドガーデンよりよいもの」と読み解くならそれは間違いで、オープンインターネットとウォールドガーデンのそれぞれに長所があると理解すべきだろう。「オープン」という言葉には、開放的で、民主的で、透明な印象があり、一方の「ウォールド」という言葉には、閉鎖的で、独占的で、不透明な印象がある。そのせいか、ウォールドガーデンが悪者扱いされることがあるが、ウォールドガーデンではプラットフォームが利用環境やデータを集中管理しているからこそ、ブランドは正確に、安全に、容易にマーケティングを行えている。 先日たまたま見かけたビデオで、ウォールドガーデンとオープンインターネットの長所短所を整理しているシーンがあるので紹介しておく。オープンインターネットの短所を要約すると「Not Easy」だ。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000035203.html