エイベック研究所の武田隆氏の著書「ソーシャルメディア進化論」をいただいた。12年の歳月をかけて積み上げられた「企業コミュニティ」の理論と手法が紹介されている。ここでいう「企業コミュニティ」とは、企業が自社のウェブサイトに開設するソーシャルメディアであり、フェイスブックやツイッターのような外部のソーシャルメディアではない。フェイスブックやミクシィのような現実生活を拠りどころとするソーシャルメディアは、知人との連絡網として機能するが、つながればつながるほど息苦しくなり、匿名の自由な発言が成立しないという。しかし、著者の考えに反論するわけではないが、フェイスブックやミクシィでも企業は消費者とつながることができる。そこで成立するコミュニティーは、著者の志向するようなコミュニティーではないかもしれないが。「ソーシャルメディア進化論」に続編があるとしたら、外部のソーシャルメディアを活用する理論と手法を読みたい。その続編を書く機会は、すべてのマーケッターに開かれている。
2004年6月15日、ホットリンクはブログをテキストマイニングして利用者の興味に合わせた広告を配信するシステムを発表。同日にリニューアルされたドットシティで広告配信を開始。行動履歴(訪問したサイト、頻度、滞在時間など)もターゲティングに反映させるという。