第8回東京インタラクティブ・アド・アワード(TIAA)の受賞広告を紹介している書籍「インタラクティブ広告年鑑2011」をいただいた。2011年4月に発行された書籍だが、第8回TIAAは2009年のインタラクティブ広告を審査対象としている。収録されている広告は、いまとなっては懐かしいものばかりだ。それらの広告の中には、いまでも強く記憶に残っているものとそうでもないもの、いまでも輝いているものとそうでもないものがあった。時間が経過したことで、当時とは広告の潮流や自分の好みが変わったのかもしれない。興味深かったのは、審査員13名による批評。審査員ごとに視点が異なり、同じ広告でも評価が分かれる。それぞれの視点が勉強になる。グランプリだからといって、すべての審査員が諸手を挙げて推したわけではない。受賞広告をただ崇め奉るのでなく、権威による評価を批判的に読み解くのもよいだろう。
電通が、北欧の15ブランドを対象に、ティックトック広告の短期的および長期的な売上への影響をマーケティングミックスモデリングで分析した。短期的な売上に注目すると、75%の広告主にとってティックトックは投資利益率が最も高いチャネルだった。長期的な売上に注目しても、ティックトックは平均以上の投資利益率が確認された。また、クリエイティブによる売上への影響を明らかにするため、プロが制作した広告、販促メッセージを含めた戦術的UGC、販促メッセージを含めないストーリーテリングUGCを比較したところ、ストーリーテリングUGCの成果が最も高かった。ストーリーテリングUGCは視聴時間や注目を得やすく、記憶に残るため、将来の購入意思決定に寄与すると考えられる。 From Storytelling to Sales: Short and Long-Term ROI of TikTok Advertising https://ads.tiktok.com/business/en-US/blog/tiktok-dentsu-from-storytelling-to-sales-nordics https://issuu.com/tiktokforbusinesseu/docs/tiktok_dentsu_from_storytelling_to_sales