スキップしてメイン コンテンツに移動

オンライン広告の31%は無駄

オンライン広告の視認可能性(viewability)をめぐる議論が盛り上がってきている。2011年8月にアドエクスポーズを買収しているコムスコアが、オンライン広告の適正配信検証サービス「comScore validated Campaign Essentials (vCE)」を発表した。視認可能なインプレッション(viewable impression)、適正な地域かつブランドに安全なコンテンツへの配信などを検証できる。適正と検証されたインプレッションのリーチとフリークエンシーは、妥当性確認済みGRP(vGRP)として報告される。
------------------------------
comScore Introduces Validated Campaign Essentials (vCE), a Holistic Measurement Solution That Validates Advertising Impressions and Audiences Reached with Digital Advertising Campaigns
http://www.comscore.com/Press_Events/Press_Releases/2012/1/comScore_Introduces_Validated_Campaign_Essentials
------------------------------
コムスコアは2011年12月に、12ブランドの広告、合計17億インプレッションを検証してみた(完全な報告書は2012年3月発行予定)。それによると、インビュー(広告の面積の50%以上が1秒以上ブラウザーの表示領域に露出)と判定されたインプレッションは69%だった。残りの31%は、広告が表示される前にスクロールされたり、広告の位置までスクロールされなかったりして、消費者に視認される機会がなかった。インビューの割合は、ウェブサイトによって7%から91%までのばらつきがあった。
------------------------------
Download the vGRP Charter Study findings booklet
http://www.comscore.com/layout/set/popup/Request/Product_Cards/vGRP_Booklet_PDF_Request
------------------------------

このブログの人気の投稿

データクリーンルームとは

電通デジタルの三谷壮平氏が、データクリーンルームを解説。 Ads Data Hubとは何か?その活用の可能性を探る(第1回) https://www.dentsudigital.co.jp/topics/2021/1005-001050/ Data Clean Roomの魅力と、最大限にその価値を引き出す活用のポイント(第2回) https://www.dentsudigital.co.jp/topics/2021/1012-001058/ 電通デジタルのData Clean Roomソリューション(第3回) https://www.dentsudigital.co.jp/topics/2021/1026-001073/ Data Clean Roomと外部データを連携した分析のさらなる広がり(第4回) https://www.dentsudigital.co.jp/topics/2021/1102-001086/ 以下は要約。 データクリーンルームは、広告プラットフォーム事業者の提供する次世代型レポーティングの仕組み。プラットフォーム側が用意したクラウド環境上で、プラットフォーム内部の広告配信ログデータに外部データを掛け合わせて分析できる。 重複リーチの分析、プラットフォーム保有属性での分析、独自指標でのアトリビューション分析、最適予算配分の分析などに利用できる。 広告をクリックしてウェブサイトに来訪する以前のインプレッション情報(プラットフォーム内にしかない広告接触データ)を分析できることが価値。 データクリーンルームについては、電通の前川駿氏による発信も目立つ。

ツイッターでの会話量と売上に相関

ツイッターがアメリカで25個のブランドについて調査したところ、ツイッター上の会話量と売上には正の相関があった。最も強い相関のあったブランドでは、会話量が10%増加すると売上が2.6%増加した。 The impact of conversation https://marketing.twitter.com/en/insights/the-impact-of-conversation

アメリカの新聞社、広告収入減少の予測

オンラインの広告収入が増加しても、紙の収益悪化を埋め合わせできず。不況によりオンラインの広告収入も減少が見込まれる。新聞社の広告収入は、2008年に16.4%、2009年に15.9%と、2年連続で急減する見込み。少なくても2012年までは減少傾向が継続するという。日本はどうか。