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ジンガ、ゲーム収入は広告収入の25倍

7月1日、ソーシャルゲーム大手のジンガが新規株式公開を申請。申請書の内容から、広告収入に依存しない経営状況が明らかになった。ゲームのユーザーエクスペリエンスを追求したためか、2010年は広告収入が減少している。
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ジンガの新規株式公開申請書
http://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1439404/000119312511180285/ds1.htm
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ジンガの収入は、オンラインゲーム収入(バーチャルグッズ)と広告収入(ブランデッドバーチャルグッズ、スポンサーシップ、エンゲージメント広告)からなる。2008年は、オンラインゲーム収入が527万ドルで広告収入が1,413万ドルだった。2009年は、オンラインゲーム収入が8,574万ドルで広告収入が3,571万ドルとなり、オンラインゲーム収入が広告収入を逆転。2010年は、オンラインゲーム収入が5億7,463万ドルにまで増加した一方、広告収入は2,282万ドルに減少した。このジンガの広告収入は、2月に新規株式公開を申請したパンドラメディアの広告収入より少ない。パンドラの2010年2月から10月の9ヶ月間の広告収入は7,785万ドルであり、2010年の通年では1億ドル以上の広告収入があったと推計される。つまり、ジンガの広告収入はパンドラのそれの5分の1しかない。
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パンドラメディアの新規株式公開申請書
http://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1230276/000119312511032963/ds1.htm
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しかし、ジンガの広告収入は、2011年以降は再び増加傾向にある。第1四半期の広告収入は1,299万ドルで、前年同期の3倍以上。

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