スマートフォンは携帯電話というより、通話機能の付いた小型のコンピューターだ。そこには、ハードウェア、OS、アプリやサービスという、持ちつ持たれつのレイヤーがある。アップル「iPhone」の開発者に対する姿勢を見ていると、過去にウィンドウズに敗北した経験から何も学習していないようだ。自分の都合で制限して支配しようとする。プラットフォームを問わない技術では市場を囲い込めないので、Flashも採用しない。HTML5はまだ草案にすぎず、最終的な勧告は数年先だ。それまで仕様の変更が予想され、開発者は互換性の確保に苦労するだろう。アップルは、顧客に接近することを開発者に許可するが、マイクロソフトは開発者こそ顧客だと考える。5年から10年もすれば、アップルはスマートフォン市場の5%ほどしか占有できないだろう。「iAd」はObjective-CとHTML5で制作するが、Objective-Cはプログラマーから評判が良くなく、開発コストが非効率だ。HTML5も、仕様変更にともなって何度もコーディングしなおしたり、複数のバージョンを用意したりしなくてはならないかもしれない。オーディエンスのセグメンテーションとターゲティング、第三者による配信やトラッキングは、アップルに受け入れてもらいたい。クローズドな戦略が短期的にしか通用しないことは、歴史が証明している。以上、抄訳。
電通が、北欧の15ブランドを対象に、ティックトック広告の短期的および長期的な売上への影響をマーケティングミックスモデリングで分析した。短期的な売上に注目すると、75%の広告主にとってティックトックは投資利益率が最も高いチャネルだった。長期的な売上に注目しても、ティックトックは平均以上の投資利益率が確認された。また、クリエイティブによる売上への影響を明らかにするため、プロが制作した広告、販促メッセージを含めた戦術的UGC、販促メッセージを含めないストーリーテリングUGCを比較したところ、ストーリーテリングUGCの成果が最も高かった。ストーリーテリングUGCは視聴時間や注目を得やすく、記憶に残るため、将来の購入意思決定に寄与すると考えられる。 From Storytelling to Sales: Short and Long-Term ROI of TikTok Advertising https://ads.tiktok.com/business/en-US/blog/tiktok-dentsu-from-storytelling-to-sales-nordics https://issuu.com/tiktokforbusinesseu/docs/tiktok_dentsu_from_storytelling_to_sales