スキップしてメイン コンテンツに移動

「Dwell」による広告効果測定

アイブラスターが2009年の広告配信状況をまとめたベンチマークレポートを発行。レポートを「Using Dwell to Measure Advertising Effectiveness」と名付けて、前半で広告効果測定指標としての「Dwell」の有効性を解説している。「Dwell」とは、ディスプレイ広告へのエンゲージメントを測定する指標としてこのところアイブラスターが提唱しているもの。広告に意図的な接触、インラタクション、クリックの発生する割合が「Dwell Rate」、それらの発生する平均秒数が「Average Dwell Time」だ。ここではそれぞれ、関与率、平均関与時間と和訳しよう。一般的な用語としては、インタラクション率、平均インタラクション時間とほぼ同義だが、アイブラスターにならって区別しておく。
------------------------------
Using Dwell to Measure Advertising Effectiveness
http://www.eyeblaster.com/Forms/EB_Benchmark_Insights/index.html
------------------------------
このレポートでは、まずアイブラスターがマイクロソフトおよびコムスコアと共同で実施した調査結果が報告されている。それによると、総関与度(前述の関与率と平均関与時間の積)が大きいキャンペーンは、総関与度の小さいキャンペーンよりも、広告接触後のブランド検索率が高く、ブランドサイト訪問率も高かった。ブランドの好意度や購入意向度への影響も確認された。詳細なレポートはマイクロソフトのウェブサイトからダウンロードできる。
------------------------------
Dwell on Branding
http://advertising.microsoft.com/europe/WWDocs/User/Europe/ResearchLibrary/ResearchReport/Dwell%20on%20Branding%20Research%20Report%20Apr10.pdf
------------------------------
また、アイブラスターは関与率とコンバージョン率に正の相関があることもつきとめた。アイブラスターは広告の関与度を高める方法として、オーディエンスの滞在時間の長いウェブページに配信すること、ビデオを利用すること、目立たせることを推奨している。

このブログの人気の投稿

写真が歌になる「AIソングメーカー」

日本コカ・コーラ「ジョージア」が、写真から音楽付きの歌詞とジャケット画像を生成する「AIソングメーカー」を公開。 AIソングメーカー https://mydrabu.georgia.jp/song/ アップロードしてみた写真 生成されたAIソング https://www.coca-cola.com/jp/ja/media-center/news-20240226-11

ウォールドガーデンか、オープンインターネットか

ザトレードデスクのレポートによると、消費者は「ウォールドガーデン(Walled Gardens)」より「オープンインターネット(Open Internet)」の利用時間が長く、ウォールドガーデンに広告費を集中させると機会を損失する可能性があるという。 オープンインターネットの未来 | The Trade Desk https://www.thetradedesk.com/jp/open-internet その指摘に間違いはない。しかし、もし「オープンインターネットはウォールドガーデンよりよいもの」と読み解くならそれは間違いで、オープンインターネットとウォールドガーデンのそれぞれに長所があると理解すべきだろう。「オープン」という言葉には、開放的で、民主的で、透明な印象があり、一方の「ウォールド」という言葉には、閉鎖的で、独占的で、不透明な印象がある。そのせいか、ウォールドガーデンが悪者扱いされることがあるが、ウォールドガーデンではプラットフォームが利用環境やデータを集中管理しているからこそ、ブランドは正確に、安全に、容易にマーケティングを行えている。 先日たまたま見かけたビデオで、ウォールドガーデンとオープンインターネットの長所短所を整理しているシーンがあるので紹介しておく。オープンインターネットの短所を要約すると「Not Easy」だ。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000035203.html

スマホを退屈にするアプリ「The Boring Mode」

ハイネケンが、スマートフォンを退屈にするアプリ「The Boring Mode」を日本でも提供。ハイネケンは、人と人が実際に交流することの大切さ、リアルが充実することの楽しさを改めて実感してもらうため、このアプリを開発した。 ハイネケンが「リアルが充実する」アプリをリリース! #世界一退屈なスマホ #TheBoringMode #スマホがガラケーに #退屈モード #ビールを売るな楽しい時間を売れ #TheBoringPhone #課金要素ゼロ #課金ポイントゼロ #完全無料アプリ #スマホ中毒状態を抜け出したい #リアルが充実 #iPhone #Android pic.twitter.com/jezEjq4dXY — Heineken Japan (@heineken_jp) October 22, 2024 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000124676.html