アップルが「iOS 9」を公開。ブラウザー「Safari」で広告やコンテンツを遮断できる機能「コンテンツブロッカー」が搭載された。この機能を有効にするためには、「Crystal」などのサードパーティーのアプリをインストールする必要がある。利用者にとっては、広告に邪魔されずページの読み込みも速くなる利点があるが、広告事業者や媒体社にとっては広告収入の機会が失われる。一部のアプリはウェブ解析のタグもブロックする。しかし、「iOS 9」単体で機能するのでなくアプリのインストールと設定が必要であること、および「iOS 9」の「Safari」でのみ機能することなどを考慮すると、現時点では広告ビジネスへの影響は限定的と考えられる。広告嫌いの消費者への無駄な支出を削減できるのは歓迎すべき、という強気の見方もあるようだ。ユーザーエクスペリエンスと広告の在り方について考える好機としたい。
2004年6月15日、ホットリンクはブログをテキストマイニングして利用者の興味に合わせた広告を配信するシステムを発表。同日にリニューアルされたドットシティで広告配信を開始。行動履歴(訪問したサイト、頻度、滞在時間など)もターゲティングに反映させるという。