要点を翻訳すると次の通り。ユーチューブは利用者を体験を尊重するためにプリロールビデオ広告は採用しないと断言している。ならばビデオの周囲に広告を表示するしかない。しかしビデオはマイスペースなどの外部サイトに掲載されていることも多く、それでは広告表示機会が限定される。そこでアイデアが浮かんだ。ビデオのプレイヤーにバナー広告枠を設定するのだ。フラッシュだから技術的には容易なはずだ。利用者の体験を尊重するため、その広告はビデオが外部サイトに掲載されるときか、ユーチューブで未登録ゲストが視聴するときだけ表示される。バナー広告をクリックすると、ビデオ広告が再生される。バナー広告はアニメを付けるとうるさくなるので、静的なものにすべき。広告の収益はビデオの制作者と外部サイトへの掲載者で配分する。
クリエイティブエックスが、クリエイター(インフルエンサー)の制作した広告とブランドの制作した広告を大量に分析したところ、クリエイター広告はブランド広告と比較して、広告に推奨される要件を満たしていなかった。クリエイター広告のうち、冒頭3秒以内にブランドを示しているものは51%で、プラットフォームや配置ごとの推奨秒数に収まっているものは46%で、セーフゾーンを順守しているものは3%だった。クリエイターコンテンツとしての真正性を尊重するとブランドとの適合性は後回しになりがちだが、クリエイターコンテンツを広告として使用するなら広告の推奨要件をもっと満たさないといけない。クリエイター広告は戦術であり、ブランド戦略から外れた戦術であるなら無駄でしかない。 The Creator Paradox Report: Are Creators Really Effective? https://learn.creativex.com/are-creators-really-effective https://www.adweek.com/commerce/nearly-half-of-meta-creator-ads-ignore-key-best-practices/