スキップしてメイン コンテンツに移動

新型コロナの影響は金融危機以上か

新型コロナウイルスのデジタル広告市場への影響を把握するため、IABが広告の買い手(広告主など)への調査を3月に、売り手(媒体社など)への調査を4月に行った。広告の買い手の74%は、新型コロナによる広告支出への影響は2008年から翌年にかけての金融危機(いわゆるリーマンショック)を上回るだろうと回答。買い手の24%は、すべての広告を止めている。買い手の25%は、7月以降の下半期の広告費の縮小まですでに決めている。一方、広告の売り手への調査では、ニュースのパブリッシャーが増加した在庫を十分に収益化できていないことが明らかに。売り手の市場の見通しは、買い手のそれと比較すると楽観的だった。
------------------------------
Coronavirus Ad Spend Impact: Buy-Side
https://www.iab.com/insights/coronavirus-ad-spend-impact-buy-side/
Coronavirus Ad Revenue Impact: Sell-Side
https://www.iab.com/insights/coronavirus-ad-revenue-impact-sell-side/
------------------------------

このブログの人気の投稿

アルゴリズム主導の広告が成長

電通グループの「世界の広告費成長率予測(2024~2027)」によると、アルゴリズム主導の広告(algorithmically-enabled ad spend)が世界の広告市場の成長を牽引するという。 電通グループ、「世界の広告費成長率予測(2024~2027)」を発表 https://www.group.dentsu.com/jp/news/release/001375.html 総広告費に占めるアルゴリズム主導の広告の割合は、2024年には59.5%、そして2027年には79.0%にも達する見通しであり、今後のメディア戦略に大きな影響を与え、市場の成長を大きく牽引します。 アルゴリズム主導の広告(費)は、英語では「algorithmically-enabled ad spend」と表現されている。レポートには「algorithm-driven」「algorithm-led」という表現もある。 Global Ad Spend Forecasts 2025: 5.9% Growth Predicted as Algorithmic Strategies Reshape Media Investments https://www.dentsu.com/uk/en/media-and-investors/global-ad-spend-forecasts-2025-5.9-percent-growth-predicted-as-algorithmic-strategies-reshape-media-investments As the industry enters what dentsu identifies as the algorithmic era, data-enabled advertising will increasingly shape media strategies, with algorithmically-enabled ad spend forecasted to reach 79.0% of total ad spend by 2027. Ad Spend Dec 2024 - dentsu Global Ad Spend Forecasts Dec 2024 https://insight.dentsu.com/ad-sp...

#じゃがりこリズムチャレンジ

カルビーが「じゃがりこリズムチャレンジ」キャンペーンを開催。テレビ広告のリズムに合わせたビデオの投稿を募っている。ティックトックのキャンペーンツールはマインドフリー「TikQ」を採用。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001454.000030525.html

ウォールドガーデンか、オープンインターネットか

ザトレードデスクのレポートによると、消費者は「ウォールドガーデン(Walled Gardens)」より「オープンインターネット(Open Internet)」の利用時間が長く、ウォールドガーデンに広告費を集中させると機会を損失する可能性があるという。 オープンインターネットの未来 | The Trade Desk https://www.thetradedesk.com/jp/open-internet その指摘に間違いはない。しかし、もし「オープンインターネットはウォールドガーデンよりよいもの」と読み解くならそれは間違いで、オープンインターネットとウォールドガーデンのそれぞれに長所があると理解すべきだろう。「オープン」という言葉には、開放的で、民主的で、透明な印象があり、一方の「ウォールド」という言葉には、閉鎖的で、独占的で、不透明な印象がある。そのせいか、ウォールドガーデンが悪者扱いされることがあるが、ウォールドガーデンではプラットフォームが利用環境やデータを集中管理しているからこそ、ブランドは正確に、安全に、容易にマーケティングを行えている。 先日たまたま見かけたビデオで、ウォールドガーデンとオープンインターネットの長所短所を整理しているシーンがあるので紹介しておく。オープンインターネットの短所を要約すると「Not Easy」だ。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000035203.html