スキップしてメイン コンテンツに移動

ファーストクリックに注目した間接効果評価

コアメトリクスのホワイトペーパー「Appropriate Attribution」より。ラストクリックのコンバージョンだけを測定すると、いわゆる間接効果を評価できないので、ファーストクリックにも注目する。まず広告ごとに、それがファーストクリックとなって発生した売上、それがラストクリックとなって発生した売上、それがタイミングを問わずクリックされて発生した売上(均等割り)を調査する。そのうえで、次の計算により適正帰属比率を求める。
------------------------------
Appropriate Attribution Ratio = Revenue from First-Touch / Revenue from Last-Touch
(適正帰属比率=ファーストクリックからの売上/ラストクリックからの売上)
------------------------------
この適正帰属比率の数値によって、広告を次の3つに分類する。
------------------------------
Acquisition Campaigns:
適正帰属比率<高>。見込み客の獲得に寄与。
Persuasion Campaigns:
適正帰属比率<中>。見込み客獲得・顧客転換に偏らず、説得に寄与。
Conversion Campaigns:
適正帰属比率<低>。顧客への転換に寄与。
------------------------------
「Acquisition Campaigns」は、購買ファネルの入口に見込み客を連れてくる。「Persuasion Campaigns」は、購買ファネルの中で見込み客の背中を押す。「Conversion Campaigns」は、購買ファネルの出口で見込み客を顧客として迎える。長期的にビジネスを拡大させるためには、「Conversion Campaigns」だけでなく「Acquisition Campaigns」「Persuasion Campaigns」にも予算を配分する。

このブログの人気の投稿

LINEヤフー、計測タグとコンバージョンAPIを刷新

LINEヤフーが、「Yahoo!広告 ディスプレイ広告」で「計測タグ」と「新しいコンバージョンAPI」の提供を開始。「コンバージョン測定タグ」や「サイトリターゲティングタグ」などの現行タグ、および従来のコンバージョンAPIは引き続き利用できるが、将来は提供を終了する予定であり、今後は「計測タグ」と「新しいコンバージョンAPI」の利用が推奨される。「計測タグ」はひとつのタグ(グローバルスニペットとイベントスニペット)で計測したイベントデータを複数の目的で活用できるため、現行タグより管理を簡素化できる。 計測タグと新しいコンバージョンAPIの提供開始について https://www.lycbiz.com/jp/news/yahoo-ads/20250623/ 計測タグについて https://ads-help.yahoo-net.jp/s/article/H000054772 コンバージョンAPIについて https://ads-help.yahoo-net.jp/s/article/H000055044

「TikTok Shop」を日本でも提供

ティックトックが、ティックトックのアプリ内で商品を販売できる機能「TikTok Shop」の国内提供を開始。すでに多数の企業が「TikTok Shop」の開設支援に名乗りを上げている。ティックトックは、ショートビデオやライブ配信で発見した商品をそのままプラットフォーム上で購入できる体験を「ディスカバリーEコマース」と呼んでいる。ブランドにとっては販売機会だがクリエイターにとっては収益化機会であり、ショップの開設そのものでなくアフィリエイト機能の活用が成功のカギになると思われる。 TikTok Shopを日本で提供開始!発見から購入までをアプリ内で完結し、新たな購買体験となる「ディスカバリーEコマース」を実現 https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/tiktok-shop-launch-japan ソーシャルメディア上のショップ機能は、すでにメタなどが先行して提供している。しかし、メタはプラットフォーム上での決済機能はアメリカでしか提供しておらず、またアメリカでも終了を予定している。 About changes to Shops and checkout on Facebook and Instagram https://www.facebook.com/business/help/1314349509894768 ティックトック以外のショップ機能が改めて注目されてもよいと思うが、ティックトックによるショップ機能の注力度が際立っているのは確かだ。