電通の書籍「広告新時代 ネット×広告の素敵な関係」をいただいた。帯には「電通の極意、伝授します」「この知恵は、検索しても見つからない」などと書いてある。相当な分量があり、読み上げるのに苦労した。「インターネット恐るるなかれ。インターネット恐るべし」「軽視するのでも特別視するのでもなく、その本質をとらえ、それに基づいて変身したものが勝者となる」という考えには共感する。
クリエイティブエックスが、クリエイター(インフルエンサー)の制作した広告とブランドの制作した広告を大量に分析したところ、クリエイター広告はブランド広告と比較して、広告に推奨される要件を満たしていなかった。クリエイター広告のうち、冒頭3秒以内にブランドを示しているものは51%で、プラットフォームや配置ごとの推奨秒数に収まっているものは46%で、セーフゾーンを順守しているものは3%だった。クリエイターコンテンツとしての真正性を尊重するとブランドとの適合性は後回しになりがちだが、クリエイターコンテンツを広告として使用するなら広告の推奨要件をもっと満たさないといけない。クリエイター広告は戦術であり、ブランド戦略から外れた戦術であるなら無駄でしかない。 The Creator Paradox Report: Are Creators Really Effective? https://learn.creativex.com/are-creators-really-effective https://www.adweek.com/commerce/nearly-half-of-meta-creator-ads-ignore-key-best-practices/