メタは、ブランドやクリエイターがARエフェクトを作成してインスタグラムなどで公開できる「Meta Spark」プラットフォームを、2025年1月14日に終了する。それ以降、ARエフェクトの作成、公開、管理はできなくなり、公開済みのARエフェクトも使用できなくなる。このところ「Meta Spark」について公式ブログなどでの情報発信がなく、すでに3月には認定資格試験を終了していたため、予兆はあった。この分野で競合するスナップやティックトックでは、引き続きARエフェクトを公開できるが、ブランドによる販促においては、アプリがインストールされていることを前提としないブラウザーでのARエフェクトが選好されやすいと思われる。 Meta Spark is shutting down https://spark.meta.com/blog/meta-spark-announcement Meta Spark platform is going away https://www.facebook.com/groups/metasparkcommunity/permalink/1913334602411906
FTCが、偽のレビューや体験談の作成や売買を禁止する最終規則を発表した。人工知能による架空のレビューも禁止の対象になる。肯定的であれ否定的であれ、特定の感情を示すレビューに報酬を提示することも禁止。内部関係者であることが明示されないレビューも禁止。企業管理下のレビューサイトが独立したレビューを提供しているように偽ることも禁止。否定的なレビューを不当な力で排除することも禁止。ソーシャルメディア上の指標の水増しを売買することも禁止。10月21日から施行され、違反者には罰金が科せられる。 Federal Trade Commission Announces Final Rule Banning Fake Reviews and Testimonials https://www.ftc.gov/news-events/news/press-releases/2024/08/federal-trade-commission-announces-final-rule-banning-fake-reviews-testimonials Trade Regulation Rule on the Use of Consumer Reviews and Testimonials https://www.federalregister.gov/documents/2024/08/22/2024-18519/trade-regulation-rule-on-the-use-of-consumer-reviews-and-testimonials
IABヨーロッパが、デジタル広告キャンペーンによる温室効果ガスの排出量を推計するツール「OpenGHG」の試験提供を開始。 IAB Europe Launches Beta Test of New Tool for Estimating Digital Advertising Campaign Emissions https://iabeurope.eu/iab-europe-launches-beta-test-of-new-tool-for-estimating-digital-advertising-campaign-emissions/
IABが、デジタル広告で生成AIを使用する際の法的問題とビジネス上の考慮事項を整理したホワイトペーパーを発行。著作権などの知的財産権、プライバシー、倫理など。 Legal Issues and Business Considerations When Using Generative AI in Digital Advertising https://www.iab.com/guidelines/legal-issues-and-business-considerations-when-using-generative-artificial-intelligence-in-digital-advertising/
Xの有料サブスクリプションサービスのうち最上位の「プレミアムプラス」の利用者には、広告が完全に表示されなくなった。これまでは「おすすめ」と「フォロー中」のタイムラインに広告が表示されないだけで、プロフィールや投稿の返信などには広告が表示されていた。Xは広告団体などを提訴したばかりで、これも広告収益依存を改めようとする方針が反映されたものとみられる。 no more ads, anywhere on X Premium+ is now *fully* ad free sign up via https://t.co/TJn5WfMiAP — X (@X) August 8, 2024 【Xプレミアムプラス】にご登録されたアカウントには広告が完全に表示されなくなりました📣 ご登録はこちらから👇 https://t.co/Cyp3HQXGCv — Japan (@XcorpJP) August 8, 2024
WFA(World Federation of Advertisers)がGARM(Global Alliance for Responsible Media)の活動を終了する。GARMは、ブランドが違法または有害なコンテンツに不用意に広告を配信しないよう、業界を横断して自主的にブランドセーフティーを確保するための取り組みを行ってきた。しかし、その活動はコンテンツの収益化を不当に阻害する言論統制(GARM's Harm)として下院司法委員会から問題視され、Xからは提訴された。 How the World's Biggest Brands Seek to Control Online Speech https://judiciary.house.gov/media/press-releases/how-worlds-biggest-brands-seek-control-online-speech An open letter to advertisers https://x.com/lindayax/status/1820838134470328676 GARMは小規模な非営利組織であり、その目的と活動を誤解させるような最近の疑惑は、混乱をもたらしその資源と財政を著しく消耗させているとして、WFAはGARMの活動を中止する決断をした。 WFA discontinues GARM https://wfanet.org/knowledge/item/2024/08/09/wfa-discontinues-garm https://wfanet.org/leadership/garm/about-garm Xの広告収益が激減しているとしたら、それは広告プラットフォームとしての信頼性が低下しているためであり、またロングテールの小規模な広告主が大半であることを考慮すれば、その原因をGARMの活動に押し付けるのは筋違いだとの批判もあるようだ。 https://www.mediapost.com/publications/article/398414/might-makes-right-right.html
Xが、GARM(Global Alliance for Responsible Media)、WFA(World Federation of Advertisers)、GARMに加盟しているCVSヘルス、マース、オーステッド、ユニリーバを、独占禁止法違反で提訴した。これらの組織とその幹部による広告の違法な不買活動により、Xは数十億ドルの損失を被ったという。 A Message to X Users pic.twitter.com/6bZOYPhWVa — Linda Yaccarino (@lindayaX) August 6, 2024 https://t.co/074br9nRLP — Linda Yaccarino (@lindayaX) August 6, 2024 「原因はX側にある」「広告停止は違法でない」といった反響は多く、Xの主張への支持は限定的か。 https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2408/07/news110.html
アウトブレインが約10億ドルでティーズを買収する。パフォーマンスに強いアウトブレインとブランディングに強いティーズを統合して、オープンインターネット向けにフルファネルのソリューションを提供する広告プラットフォームとしての存在感を強化する。 A Transformational Moment: Outbrain Merges with Teads, a Branding and Omnichannel Video Leader https://www.outbrain.com/blog/the-end-to-end-advertising-platform-for-the-open-internet/ 業界をリードするOutbrainとTeadsが合併。オープンインターネット向けの独立したエンドツーエンドの広告プラットフォームが誕生 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000018864.html
グーグルが「Chrome」のサードパーティークッキー廃止計画を変更。2025年初頭から段階的に廃止する予定だったが、それを撤回し、ウェブの閲覧に適用される設定を利用者が選択できるようにするという。 Instead of deprecating third-party cookies, we would introduce a new experience in Chrome that lets people make an informed choice that applies across their web browsing, and they’d be able to adjust that choice at any time. サードパーティ Cookie を廃止する代わりに、Chrome に新しい機能を導入し、ユーザーがウェブ閲覧全体に適用される情報に基づいた選択を行い、いつでもその選択を変更できるようにします。 A new path for Privacy Sandbox on the web https://privacysandbox.com/news/privacy-sandbox-update/ ウェブ向けプライバシーサンドボックスの新しいアプローチ https://blog.google/intl/ja-jp/products/android-chrome-play/privacysandbox/ 詳細は不明だが、利用者に選択肢を与えるということは、アップルが「iOS」向けアプリで「App Tracking Transparency(アプリのトラッキングの透明性)」ダイアログを表示するようなものかもしれない。その内容によっては利用者がオプトインする割合は低くなり、グーグルがサードパーティークッキーを廃止しなくても、事実上の廃止となるだろう。 https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2407/23/news082.html