スキップしてメイン コンテンツに移動

IABテックラボ、プライバシーサンドボックスに懸念表明

IABテックラボが、グーグルの「Privacy Sandbox」について詳細に分析し、複数の重大な課題があるとする報告書を公開した。不完全で断片化された技術文書、商用要件への配慮の欠如、第三者による監査の欠如、MRCなどの業界標準認定の欠如、ブラウザー側の処理能力の制約や透明性、将来のガバナンスなどに懸念があるという。

IAB Tech Lab Releases In-Depth Analysis Of Google’s Privacy Sandbox For Public Comment, Revealing Significant Challenges
https://iabtechlab.com/press-releases/iab-tech-lab-releases-in-depth-analysis-of-googles-privacy-sandbox-for-public-comment-revealing-significant-challenges/
Privacy Sandbox Fit Gap Analysis for Digital Advertising
https://iabtechlab.com/wp-content/uploads/2024/02/Privacy-Sandbox-Fit-Gap-Analysis-PUBLIC-COMMENT-RELEASE.pdf

「Privacy Sandbox」のプロダクトマネージャーは、報告書には誤りがあると反論している。

Alex Cone氏の反応
https://twitter.com/alextcone/status/1754923497800008172

追記(2024年3月4日):グーグルは正式に文書として見解を表明した。

Privacy Sandbox response to IAB Tech Lab's Fit Gap Analysis for Digital Advertising
https://developers.google.com/privacy-sandbox/blog/iab-tech-lab-response
https://goo.gle/ps-iab-response

追記(2024年7月2日):IABテックラボは改定した報告書の最終版を公開した。

IAB Tech Lab releases final Privacy Sandbox Fit Analysis
https://iabtechlab.com/iab-tech-lab-releases-final-privacy-sandbox-fit-analysis/

このブログの人気の投稿

絶対にバズるSNS「Y」

松竹が映画「俺ではない炎上」のプロモーションとして、生成AIを活用したコンテンツ「絶対にバズるSNS」を公開。理不尽な粗探しの思考プロセスを学習させたAIが、投稿画像1枚から炎上シナリオを自動生成する。体験人数の上限に達したとのことで短期間で終了したが、斬新な炎上疑似体験として話題に。no planが企画制作。 https://note.com/noplan_inc/n/n74fcba7fad3a

インスタグラム、リールを優先

インスタグラムは、月間利用者数が30億を超えたと発表。同時に、アプリ起動時にリールを優先して表示する試験をインドで開始することを明らかにした(先日公開されたiPad用アプリと類似の仕様)。また、グローバルでも機能の構成を見直し、DMをナビゲーションバーの中央に配置する。 In India, Instagram debuts a Reels-first experience for its mobile app https://about.fb.com/news/2025/09/in-india-instagram-debuts-a-reels-first-experience-for-its-mobile-app/ インスタグラムの責任者であるアダムモッセーリ氏によると、インスタグラムの成長はDMとリールとおすすめが牽引している。今回の変更はその動向を反映したものといえよう。 View this post on Instagram A post shared by Adam Mosseri (@mosseri) 各種プラットフォームのナビゲーションバーの配置は、サービス提供者の期待や思惑が反映されるため、注目している。ユーチューブやティックトックなど、新規投稿ボタンをナビゲーションバーの中央に配置するものが多いが、インスタグラムはDMを中央に配置することにした。Xは「Grok」を中央に配置していて、AIアシスタントに注力していることが分かる。一方、LINEヤフーは「LINE」のナビゲーションバーの中央を「VOOM」から「ショッピング」に変更する予定だ(2025年度第2四半期決算説明会資料より)。縦型短尺ビデオの流行に対応すべく「VOOM」を前面に打ち出したものの、競合のティックトックなどは強力であり、ショッピングに勝ち筋を見つけようとしているのではないか。

Mastercard Commerce Media

マスターカードが「Mastercard Commerce Media」を発表。コマースメディア機能を備えた決済ネットワークとして、スマートでパーソナライズされたコマースを推進する。2万5,000社の広告主と5億人の登録消費者を抱えており、マスターカードが処理する取引(2024年は1,600億件以上)から得られるインサイトを活用して、幅広い広告主に成果を提供する。シティ、WPP、アメリカン航空、マイクロソフトと戦略的に連携。適切な消費者にパーソナライズされたオファーを提示し、登録カードによる決済で成果となる。 Powering smarter and more personal advertising with Mastercard Commerce Media https://www.mastercard.com/us/en/news-and-trends/press/2025/september/powering-smarter-and-more-personal-advertising-with-mastercard-commerce-media.html Mastercard Commerce Media built for trusted results https://www.mastercard.com/us/en/business/consumer-acquisition-and-engagement/mastercard-commerce-media.html