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テレビの先に目を向けるニールセンの苦難

消費者のメディア接触行動の複雑化に対応するため、ニールセンが打ち出しているのが「Anytime Anywhere Media Measurement (A2/M2)」戦略。時間や場所、デバイスの壁を越えて、消費者のメディア接触行動および購買行動をできるだけ同一サンプルで把握しようというもの。しかし、ここで障壁となるのがプライバシーの懸念。テレビ視聴率のパネルに対して、テレビの視聴だけでなくオンラインの行動についても調査協力を依頼したところ、強力に拒否され計画を縮小。3年に渡ってアービトロンと展開してきたアポロ計画も、複数のメディア接触と購買行動の把握に協力してもらえるパネルの確保に難航。調査費用が高額になってしまい、少数のクライアントしか確保できなかった。現在、ニールセンはアポロ計画を除いて16種類の調査パネルを抱えている。10年前は5種類だった。テレビにはTNS、インターネットにはコムスコア、モバイルにはエムメトリクスというように、各メディアには競合する調査会社がある。ニールセンに期待されるのは、メディアを横断する消費者行動を俯瞰した分析。そのためには、分離したパネルのデータを統合する方法もあるが、パネルそのものを統合する方法が理想といえる。ニールセンはパネルの心理的な抵抗に配慮しつつ、データを渇望して苦悩しそうだ。

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Xがハッシュタグを含む広告を停止

Xは6月27日より順次、ハッシュタグを含む広告を停止へ。イーロンマスク氏は、以前からハッシュタグ不要論を唱えていた。 X広告をご利用いただいている広告主様および広告代理店様 Xではより快適なプラットフォーム体験の向上を目的として、本日2025年6月27日より順次、ハッシュタグを含むX広告の配信を停止いたします。ハッシュタグを含むX広告の配信は2025年6月27日深夜24時までに全て停止される可能性がございます。… — Business Japan (@BizJP) June 27, 2025 Starting tomorrow, X Ads can no longer contain hashtags. X’s user recommendation system has been improved with new capabilities powered by xAI's services, rendering hashtags unnecessary for effective engagement. This change is designed to optimize the experience and performance… https://t.co/RrohJdbQ95 — Business (@XBusiness) June 27, 2025 Starting tomorrow, the esthetic nightmare that is hashtags will be banned from ads on 𝕏 — Elon Musk (@elonmusk) June 26, 2025 Please stop using hashtags. The system doesn’t need them anymore and they look ugly. https://t.co/GKEp1v1wiB — Elon Musk (@elonmusk) December 17, 2024

経産省、透明化法の規制対象にTikTokを追加

経済産業省は、「特定デジタルプラットフォームの透明性及び公正性の向上に関する法律」に基づき、デジタル広告分野の規制対象事業者にティックトックを追加で指定した。ティックトックの2024年度の国内広告売上高が、政令で定める規模(1,000億円)以上になったため。これによりデジタル広告分野の規制対象事業者は、グーグル、メタ、LINEヤフー、ティックトックの4社に。 TikTok Pte. Ltd.を「特定デジタルプラットフォームの透明性及び公正性の向上に関する法律」の規制対象事業者として指定しました https://www.meti.go.jp/press/2025/06/20250627002/20250627002.html X(旧ツイッター)が2022年に株式を非公開化してから同社の日本での売上は不明だが、今回の指定によりティックトックの国内広告売上がXのそれを上回っていることが明らかになった。